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薔薇のお花

「いらっしゃい」

 無愛想な店員の挨拶もそこそこに、魔女とにゃんこと勇者は本屋さんに入るのでした。

 取り扱っているのはもちろんエロ本各種。

 ロリが多いのは魔王陛下御用達だからでしょう。

 しかし勇者などのお得意様のリクエストなどもあり、今や巨乳や百合、薔薇までも取り扱っているというカオスなエロ本屋さんとなっています。

「うわああああ……」

 にゃんこは真っ赤です。

 まだまだ純真です。

 これから穢されますけど。

「じゃあ俺は巨乳コーナーに行くから」

「はいはい」

 勇者はさっそく巨乳コーナーへと移動します。

 魔女の方は薔薇コーナーです。

 腐っています。

 腐りきっています。

「ますたぁ、ほんとうにこれをぼくがよむの?」

 にゃんこが不安そうに言います。

「そうだよ~。ちゃんとお勉強しないとね♪」

「なんだかちがうおべんきょうのようなきがするよぅ」

 正解。

 まだ必要ありません。

 しかしそんな世間一般論は魔女には通用しません。

「よし。じゃあにゃんこには初心者コーナーに案内してやろう」

 巨乳美女新刊を七冊ほど携えた勇者がほくほく顔で戻ってきました。

「早いね」

 魔女が呆れた視線を向けます。

 もっと吟味しろとか、邪魔すんなとか、そんなことを言いたいようです。

「ここにはよく来るからな。新刊だけチェックすればいいのさ」

「ふーん……」

 そんなことを自慢げに語られても、という視線を向けますが、魔女も密かにここは常連客になっておこうと決意するのでした。

「それににゃんこがいないほうが腐った本を物色するのに都合がいいだろう?」

「腐った本言うな。あれは薔薇のお花だ」

「腐ってるから。とにかくにゃんこのことは任せろ」

「巨乳ばっかり勧めるんじゃないわよ」

「わかってるって。俺だって他人に趣味を押し付けるつもりはねえよ。ちゃんとにゃんこの琴線に触れそうなものを探してやるさ」

「わかった。なら任せるわ」

「へいへーい。よし、じゃあにゃんここっちにこい」

「はぁい」

 にゃんこはおとなしく勇者についていくのでした。

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