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勝てるわけねー……

「楽しかったよ、ありがとう」

「ぼくもたのしかったー!」

 魔女とにゃんこは久し振りに会った白銀龍親子に仲良く挨拶をしました。

「いや、こちらも久し振りに会えて楽しかった。今度は我が魔女殿に会いに行くことにしよう」

「楽しみにしてるね~」

 白銀龍ママの言葉に、魔女もにこにこと答えます。

 オリハルコンのたっぷり入った鞄を肩に抱え、にゃんこと一緒にルナソールに乗ります。

「にゃんこ。今度は飛行競争しようね」

「うん」

 チビ龍とにゃんこももっと仲良しになったようです。

「飛行競争?」

 魔女が首を傾げます。

「うん。ひこうまほうおぼえたけど、ぼくはまだはやくとべないから。こんどれんしゅーして、ちびりゅーときょうそうしようってはなしになったんだ」

「ああ、なるほどね」

 龍と使い魔がガチで競争するなど、なかなか見られるものではありません。

 もちろんその時は見物させて貰おうと思いました。

「ふふふ。簡単には勝てないぞ。龍は空の上でも最速だ。飛行魔法で追いつけるものではないぞ」

 ママが親バカを発揮しています。

 なんかちょっと可愛い姿ですね。

「へぇ~。じゃあ白銀龍ママと私で競争してみる? 今から♪」

「……魔女殿と?」

「うん。そんなに自信があるなら私と本気で勝負するのも面白いかなーって」

「……やめておく。普通にやれば勝てると思うが、魔女殿は奥の手裏の手を駆使してきそうで怖い」

 白銀龍ママはビクビク震えながら言いました。

「あ、ひどーい。ルナソールに溜まっている蓄積魔力を一括消費して音速を超えさせようと思っただけなのに~」

「………………」

 勝てるわけねー……と、白銀龍ママが心の中だけで呟きました。

 普通の飛行魔法ならともかく、裏技に出られると魔女の右に出る者はこの世界にいないのかもしれません。

 なんせその気になれば魔王と勇者を一人で相手取れる怪物魔女っ娘ですからね。


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