(Д゜ノlll)ノ
それから一度素焼きをして、色をぬりぬりして下拵えの完成です。
こういう表現をするとまるで料理みたいですが、やっていることは土人形製作ですよ。
「にゃう~」
またもやにゃんこのにくきゅうとスカルくん人形が無残な色合いになっていましたが、それはそれで味があると魔女が判断したのでこのままになりました。
特にスカルくん人形が紅い色合いをしたたらせているのが残虐人形っぽくていい感じだとうっとりしています。
「ますたぁ~」
スカルくんが可哀想になったにゃんこはますたぁ助けて視線を送ります。
「大丈夫大丈夫。これをスカルくんに見せたらきっと阿鼻叫喚で悶えてくれるから♪」
しかもそれがにゃんこの手作りだと分かったら複雑で更に悶えてしまうことでしょう。
次は焼きの工程です。
外にあるかまどに入れて再び焼き焼きします。
「まだかなまだかな~」
にゃんこがかまどの前にあるベンチに座ってわくわくしています。
「んー。なんかそのフレーズって学●のCMみたい」
「がっ●んってなに?」
「こっちの話」
「そっか~」
懐かしい地球世界を思い出しながら、魔女とにゃんこは土人形が焼き上がるのを待ちました。
そしていよいよ完成です。
取り出した土人形は、とても綺麗な色をしていました。
「うわーっ!」
にゃんこが大はしゃぎです。
「うん。いい出来だね」
魔女も出来映えに満足しています。
特ににゃんこのスカルくん人形のグロテスクさがいい感じで満足です。
頭から紅い色が滴る感じがとっても残酷ちっく♪
これは技術では出せない、下手くそなにゃんこが生み出した残酷奇跡です。
「スカルくーん。これあげる~。にゃんこのお手製土人形だよ~♪」
魔女はスカルくんの土人形を一つ手に取って、スカルくんに放り投げました。
あわあわとスカルくんは受け取って、そして……
「(Д゜ノlll)ノ ギャァァァァァァ!!」
変形した頭蓋骨、そこから滴る紅い血液の色合いに恐怖するのでした。
しかし可愛いにゃんこのお手製なので捨てるわけにもいかず、スカルくんは恐怖と共にそれを所持し続けるという悲しいエピソードになるのでした。
童話の方も始めました。
「黒猫とココロのツバサ」です。
アルファポリス絵本・童話大賞に参加中ですので、気が向いた方は覗いてもらえると嬉しいですにゃ。




