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にゃんこくんってば色っぽいわぁ

「さて、じゃあ土を探しに行こうか」

「うん。ますたぁ」

 スカルくんにお灸を据えた魔女は、さっそく家の周り、山の付近を散歩します。

 ただお散歩するだけでいいのです。

「どうやってみつけるの?」

「んふふ。それはにゃんこの尻尾に仕掛けた魔法が見つけてくれるわ」

「そ、そうなの?」

「そう!」

「ど、どうしてしっぽにしかけたの?」

「趣味っ!」

「………………」

 魔女の趣味に付き合わされた黒鍵騎士の姿を覚えているにゃんことしては、一体今度はどんな目に遭わされるのだろう、しかも自分が……と少しだけ不安になりました。

 もちろん大好きなますたぁが自分を酷い目に遭わせる訳がない、という信頼はありますが、それでも一抹の不安は拭えません。

「魔力を含んだ質のいい土がある場所を見つけたら、にゃんこの尻尾が反応するようになってるんだよ~」

「そ、そうなんだ」

「そうそう」

「だから反応したら教えてね~」

「う、うん」

 にゃんこは頷きます。

「あ、でも教えてくれなくてもにゃんこの様子を見れば分かるかも」

「え? どういうこと?」

 にゃんこが不安になって訊き返すと、魔女はにっこりと微笑みました。

 不安を煽ってくれるロリ魔女スマイルでした。

 魔王ならノックアウトですが、にゃんこはちょっとだけ泣きそうになります。

「まあ、とにかく歩こうよ」

「うん」

 何はともあれますたぁと一緒にいられるのが嬉しいにゃんこは黙って従うまでです。


 魔女の家から少し離れた森の中を歩いています。

「んー。この辺の魔力素が結構濃いかな」

 魔女は期待に満ちた目でにゃんこを見つめます。

「っ!?」

 するとにゃんこの身体がびくーんとなりました。

 尻尾がぶるぶる震えています。

「にゃあああああああああっっっ!!???」

 雷に打たれたようににゃんこが痙攣し始めました。

「おっし! この辺りだね!」

 魔女は満足そうにこの辺りの土を採取します。

「にゃ……にゃう……」

 その場に倒れたにゃんこは何故か真っ赤になって、すごく色っぽい表情になっているのでした。

 魔女はにゃんこに何をしたのでしょう?


童話の方も始めました。

「黒猫とココロのツバサ」です。

アルファポリス絵本・童話大賞に参加中ですので、気が向いた方は覗いてもらえると嬉しいですにゃ。

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