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スカルくんと煙草

 土人形を作ろうということで、まずは質の良い土を探さなくてはなりません。

 魔法具として機能させるつもりの土人形なので、やはり魔力を含んだ土を探したいところです。

 その点、魔女の住処であるこの山は、地脈に魔力が溢れているのでとても質の良い土が集まっています。

「でも、だからってその辺りの土で済ませるつもりはないけどね」

「ますたぁ。くすぐったい~」

「もうちょっと我慢してね~」

「にゃう~」

 魔女はにゃんこの尻尾に魔法をかけています。

 魔法をかけていると分かるのは、魔女の手が光っているからです。

 それが無ければ付け根から先端までもっふもふセクハラしているだけの光景にしか見えません。

 もちろんもふもふセクハラも大事ですが、今は別の目的もあります。

「よっし。完成!」

「にゃぴーっ!」

 付け根をぐっと掴んでからしゅるん、とにゃんこの尻尾をひと撫でしました。

 にゃんこは変な刺激を受けてしまってその場に座り込んでしまいます。

「さて、じゃあ行こうかにゃんこ」

 座り込んだにゃんこに手を差し伸べる魔女は、とても活き活きとした表情をしていました。

「うん、ますたぁ」

 もちろんにゃんこは逆らいません。

 嬉しそうに魔女の手を取ってから立ち上がります。

 まだ尻尾がむずむずしますが、我慢できないほどではありません。


 外に出ると、スカルくんがいつも通りに畑仕事や周りの警備をしていました。

「( ゜Д゜)y─┛~~」

 しかしそのうち一体は魔女の目を盗んで煙草を吸っていました。

「ふーん」

 魔女はそれを見つけてにやりと笑いました。

「Σ(´Д`;;;ノ)ノヒョォェ────ッッッ!!!」

 びくーんと怯えるスカルくんでした。

「仕事サボって煙草吸うとかマジでいい度胸してるじゃない? すり潰して魔法薬の材料にしてあげましょうか?」

「ヤダァ((ノ)'Д`(ヽ))ァァッ!!!!」

 がくがくぶるぶると怯えるスカルくんでした。

「大体、煙草なんてどこで手に入れたんだか」

 呆れる魔女ににゃんこが裾を引っ張ってきました。

「にゃんこ?」

「えっとね、このまえまおーがもってきてた。すかるくんにもきばらしがひつよーだろうって。じゅんばんにすってるだけでさぼってないとおもうよ。だからあんまりおこらないであげて」

「なんと、あのロリコンめ。余計なことを」

 魔女がブツクサ言っていますが、さすがににゃんこに止められては強くは出られません。

「分かった。煙草の件は大目に見る。でも私は煙草の煙嫌いだからね。今後一切私の前では吸わないように」

「「「「ハィ(。・_・。)ノ」」」」

 スカルくん一同は大変よい返事をするのでした。

童話の方も始めました。

「黒猫とココロのツバサ」です。

アルファポリス絵本・童話大賞に参加中ですので、気が向いた方は覗いてもらえると嬉しいですにゃ。

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