表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
271/363

筆下ろしフラグ立ちました?

「痛いよ~。酷いよ~……」

 意識を取り戻した魔女はたんこぶの出来た後頭部をさすりながら、加害者である黒鍵騎士を睨みつけます。

「自業自得です! あんな子供に理性を飛ばされてどうするんですかっ!」

 黒鍵騎士の方はもちろん謝るつもりはありません。

 言葉通り、自業自得です。

「にゃんこのもふもふパワーは理性を飛ばすのに十分な魅力を持っていると思う」

「持っていても飛ばさないでください!」

 危うく一歳児の貞操を奪うところだった魔女ですが、ちっとも悪いとは思っていないようです。

 というか魔女もまだ未経験のはずなんですが。

 にゃんこ一歳、魔女十三歳ですしねぇ。

「ますたぁだいじょうぶ?」

 にゃんこが心配して氷袋を持ってきてくれました。

 貞操を奪われるなど考えてもいない、危機感ゼロのにゃんこですね。

「もふもふさせてくれたら大丈夫~」

 といいながらにゃんこを抱っこする魔女です。

 ちっとも懲りていません。

「というかにゃんこは私の使い魔なんだし、どうしようと私の自由じゃない?」

「うん。ぼくますたぁにならなにされてもいいよ~」

 危険な発言をしていますよ、にゃんこ。

 魔女×にゃんこの筆下ろしフラグが勃……立ったかもしれません。

「ほら、にゃんこもこう言ってるし」

「自制してくださいよっ!」

 変態(魔女)とボケ属性にゃんこが最強タッグを組んでいる為、突っ込み役(黒鍵騎士)の疲労度がものすごいことになっています。

「仕方ないね~。もう少し大きくなるまで待つかな~」

 にゃんこを抱っこしながら頬を膨らませる魔女でした。

「……襲うことは確定事項なんですね」

 げんなりと肩を落とす黒鍵騎士です。

「もちろん! にゃんこの筆下ろしは私がするんだからっ!」

「力説しないでください……」

「黒鍵騎士の筆下ろしも私がする!」

「させませんからっ! というか私が未経験だという前提で話を進めないでください!」

「なぬっ!?」

 黒鍵騎士は魔女よりも長生きしています。

 というか百年以上生きています。

 これだけ生きていて未経験というのはちょっと有り得ないというのが一般論ですが……

「誰!? 誰が下ろしたの!?」

 魔女さんってば怒るどころか初体験談に興味津々ですよ。

 あと鼻息もかなり荒いんですけど。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ