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あ~れ~っ! ってゆって!


「マッチョ勝負をするぞ!」

 不毛な言い争いをしている最中に魔王がやってきました。

 どうやら仕事を放り出して遊びに来たようです。

 もう魔王なんてやめてただの遊び人になってしまえばいいと思います。

 代わりに黒鍵騎士が魔王になれば真面目にハルマ大陸の統治をしてくれそうだと思うのですがいかがでせうか?

「えー。むさくるしそうだから嫌だ」

 対する勇者の方はやる気ゼロナッシングですね。

 勇者の癖に魔王とのバトルを拒否しています。

 勇者失格です。

「いいじゃん。勇者と魔王の肉弾戦バトル。是非とも見てみたい。暇潰しに」

「暇潰しかよ!」

 魔女の台詞に勇者が憤りました。

 魔王とのバトルを魔女の暇潰しにされてはたまりません。

「よいではないかよいではないか」

 そして魔王も追い討ちをかけます。

「やめろー! 男にその台詞を言うのはやめろーっ!」

 それは嫌がる和服女性の帯を引っ張りながら言うべき台詞であり、間違っても魔王が勇者に言うべきものではありません。

「ゆうしゃ~。『あ~れ~っ』ってゆって~」

 にゃんこが悪ノリしています。

「言わねえよっ! つーか魔女もにゃんこに妙なこと吹き込んでんじゃねえ!」

 余計な知識ばかりを魔女に吹き込まれているようです。

「じゃあ魔王は帯を引っ張ろうか」

 そして魔女が更なる悪ノリ発言をしてしまいます。

 勇者も和装なのでもちろん帯があります。

「それは嫌だ! 何がかなしゅーて男の帯を引っ張り回さねばならんのだ!」

 よいではないかは許容ラインですが帯を引っ張り回すのは駄目なようです。

 魔王の基準もよく分かりませんね。

「結局大人しく飲んでバトルをすればいいのでは?」

 黒鍵騎士がぼそりと言いました。

 まあ結局ソレが一番丸く収まる感じですよね。

「そーれいっき、いっき♪」

「むぐっ!」

「ふぐっ!」

 魔女が勇者と魔王の口にマッチョポーションの瓶を押しつけました。

 強制的に飲ませてしまいました。

 次回、魔王と勇者のマッチョバトルが始まるかも?



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