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過保護で物騒なお見送り

「いってきま~す」

 武器と保存食、そしてお金を持ってしゅっぱつしんこーです。

「にゃんこ。ハンカチとティッシュは持った?」

「もったー!」

「お弁当は持った?」

「もったよー!」

 過保護すぎる魔女の見送りです。

 にゃんこが可愛いので当然ですが、それにしてもやっぱり過保護です。

 お母さんが子供を遠足に送り出す時のような心配と過保護っぷりです。

 あまあまですね。

「知らない人にはついていっちゃ駄目だからね」

「うん!」

 誘拐の心配までしています。

 にゃんこは可愛いから誘拐したくなる奴が絶対にいるはずだ、という独断と偏見に満ちた思い込みによる注意です。

「もしも誘拐されかけたら飲み物か食べ物にこれを盛るんだよ。即死してくれるからね」

 と、即効性の毒が入った小瓶を手渡します。

 確かに誘拐犯に同情の余地はありませんが、それにしたって物騒すぎますね。

「ありがとますたぁ。ちゃんとどくさつしてくるね!」

「うん頑張って」

「って、違うだろ!」

 ここでようやく勇者の突っ込みが入りました。

 誰かを毒殺しにいくのではなく、あくまで亜竜を倒しに行くのです。

「勇者はにゃんこの護衛をよろしくね」

「まかせとけ。もふもふは俺が守る」

 にゃんこは俺が守ると言えないものですかね。

「怪我一つでもさせたら不能にするからね」

「ぎゃーっ!」

 慌てて股間部を庇う勇者はとっても格好悪いです。

「じゃあいってらっしゃ~い」

「いってきま~す」

「不能は嫌だ不能怖い魔女怖い……」

 勇者だけはガクブル状態で出発しました。

 そして、

「二人っきりだね、黒鍵騎士~♪」

「そ、そうですね……」

 魔女のお家は魔女と黒鍵騎士の二人っきりになったのです。

 逃げてー!

 逃げて黒鍵騎士―っ! みたいな?



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