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仲直りフラグ?


「じゃあ試してきてよ」

「よしきたっ!」

 魔女の制裁のことなどすっかり棚上げした魔王たちは、さっそく黒鍵騎士拝み倒し作戦を実行することにしました。

 思い立ったが吉日の言葉通り、魔王はさっそく黒鍵騎士のいる台所へと突撃します。

 そして魔女とにゃんこは壁の向こうからその様子を覗いています。

「黒鍵騎士!」

「……? 陛下、どうされたのですか?」

 台所でサラダ用のドレッシングを作っていた黒鍵騎士は訝しげに振り返ります。

 自作ドレッシングまで作ってくれていたことに魔女は密かに感動しました。

「……指でぺろりと『味見してみますか?』とかやって欲しいなぁ」

「………………」

 壁の向こうで魔女がそんな妄想します。

 手作りドレッシングではなく、その先の妄想で感動してしまったようです。

 そしてにゃんこが呆れています。

 黒鍵騎士に(魔王が)謝りに来たはずなのに、実行側も見物側も誠意が足りなさすぎますね。

「すまなかったっ!」

 そして魔王はその場で土下座をしました。

「陛下っ!?」

 もちろん驚く黒鍵騎士です。

 魔王の土下座姿など滅多に見られるものではありません。

 強いて言うならつれないロリ美少女に拝み倒す時ぐらいしか見られません。

 ……監視していれば結構な回数を拝めるかもしれませんね。

「余が悪かった! だから元に戻ってくれ! お仕置きモードはやめにしてくれっ! この通りだ!」

 床に頭を擦りつける勢いで土下座を続ける魔王です。

「………………」

 頭を上げた魔王は涙ぐんでいます。

 それほどまで黒鍵騎士の変貌に対して心を痛めている、とでも言いたげです。

 更にはショタ美少年もふもふモードなので効果も倍増です。

 涙ながらに訴えればきっと黒鍵騎士も元に戻ってくれると信じています。

「陛下」

 黒鍵騎士は魔王の傍にしゃがみ込んでから、肩に左手を置きます。

 雰囲気的には仲直りフラグが立っている感じです。

 そして右手は魔王の懐をごそごそと探りました。

「ちょ、黒鍵騎士っ!?」

 いきなり懐に手を入れられた魔王はさすがに焦ります。

「~~っ!」

 まさかこのままBL展開突入か!? と魔女が瞳を輝かせました。

 カップリングが黒鍵騎士×魔王であっても傍観するのは嬉しいようです。

 もう色々な意味で腐っています。


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