ロリコンにクラスチェンジしましょう
「んなっ!?」
「むほっ!!」
最初はショックを受けた勇者の声であり、二番目は喜びに満ちた魔王の声です。
「へ~。すごいっすね、これ」
魔女の飲み薬によって変身した忍者は自分の身体を眺めながら感心していました。
「……魔女殿、あれは」
黒鍵騎士が呻くような声で魔女に問いかけます。
何をしたのか……もとい何をしてくれやがったのかと訴えているようです。
「ん~。ただの変身薬だよ。勇者は巨乳が大好きだからね。ちょっとしたサービス♪」
魔女は黒鍵騎士の尻尾に頬ずりしながら答えました。
「……とてもサービスしているようには見えませんが」
げんなりとしながら言う黒鍵騎士でした。
何故なら忍者の外見は巨乳ではなくロリになっていたからです。
さっきまでは断崖絶壁平面乳というだけで年齢的には二十代前半だったのですが、今は十歳ぐらいのロリ少女になってしまっています。
魔女が耳打ちしたのは、『せっかく嫌々ながらも強制履行させるなら、もう少し嫌がらせ要素を増やしてみない?』という内容でした。
本当なら巨乳に変身させる薬もあったのですが、しかし所詮それは一夜の夢物語にすぎません。
ならばいっそ今以上にちっぱい化して、ロリトラウマを植え付けるという作戦に出たのです。
もちろん今の勇者に拒否権はありません。
ロリ化した忍者とあっはんうっふんする以外に道はないのです。
攻めだろうと受けだろうとロリを抱くしかないのです。
「魔女ーっ! てめえなんてことしやがるーっ!」
ロリコンではない勇者は悲鳴を上げてしまいます。
「あっはっは~。精々頑張ってリードしてあげてね~。人生初のロリを味わうがいいわ~! あっはっはっは!」
魔女は心底愉快そうに高笑いです。
ドSロリ真骨頂の絶好調ですね。
「ふふふ。この機会にちっぱいマニアの洗脳をすればこの先もおれにチャンスが……」
そして忍者の方もロリ姿のまま腹黒計画を練っています。
「ま、待て待て! 勇者が嫌なら余が変わってやってもよいぞ! どうだ!?」
「そ、そうだ! よし! 魔王と一夜を過ごせるなんてめったにない経験だぞ! どうだ? 今回は魔王と過ごしてみたら……」
魔王がロリコン精神を発揮して問題発言をしたところで勇者もそれに便乗します。
最低野郎が二名いますね。
「嫌っす。おれは師匠を食べるっす! 人生初のロリコン一夜を過ごしてもらうっす!」
もちろん忍者は拒否です。
「いやだぁぁぁぁぁぁぁーーっ!!」
闘技場に勇者の悲鳴がこだましました。




