表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
201/363

痛し痒し

「じゃあ前衛は忍者とにゃんこ。私が後衛でばんばん魔法を放つから」

「それが妥当っすね」

「ぼくはなにをすればいいの~?」

「上目遣いで涙目で勇者を見つめながら攻撃してくれればオッケー」

「わかった~」

「あ、これは小道具ね」

「ん」

 そう言って魔女はにゃんこに小道具を渡します。

 魔女特製目薬です。

 これを点眼すればうるうる瞳でノックアウト確実です。

 もふもふにゃんこに弱い勇者には効果抜群でしょう。

「忍者にはこれ」

「なんっすかこれ」

「強化ポーション。身体能力が全体的に強化されるから、これを飲んでおけば戦術スキルはともかくとして戦闘スキルでは遅れを取らないと思う。効果は一時間ぐらいだけど」

「マジっすか」

「マジマジ」

「遠慮なくいただくっす」

 ごっきゅごっきゅと飲み干します。

 ドーピングもいいところですが、相手が魔王&勇者というチートタッグなので、これぐらいは卑怯でも何でもありません。

 魔王と勇者が何か言いたげに魔女の方を見ていますが、勿論ガン無視です。

 大体、ドーピングというなら魔王だってショタ美少年もふもふになっているのですから文句を言われる筋合いは最初からないのです。

 ここで文句を言うつもりなら強制的に変身を解除させる腹積もりでいます。

 魔王もそれが解っているからこそ何も言えないのです。

 痛し痒しですね。

「さあ行くよ!」

「おー!」

「にゃー!」

 魔女がリーダーシップを発揮して前衛二人に気合を入れます。

 気合いが入ったところで黒鍵騎士が右手を振り上げます。

「ではいざ尋常に、はじめ!」

 そして戦いの火蓋は切って落とされたのです。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ