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もっと……


「極楽極楽~♪」

 魔女の膝枕でご満悦中の魔王は尻尾をぱたぱたさせながらうっとり顔でした。

「うー、うー、うぅ~~」

 魔女は悔し涙を流しながらショタ魔王の頭を撫でています。

 尻尾ももふもふ触っています。

 いくら中身が変態ロリコンおっさん魔王だとしても、外見がこれでは自らのもふもふ欲求に逆らう事が出来ないのです。

 やはり外見が最重要なのです。

 次に中身。

 実年齢と性癖は完全に後回しですね。

「ますたぁ、かっこわるい……」

 そして自らの欲求に屈してしまったご主人様を見るにゃんこの目がちょっぴり冷たくなっています。

 ほんの少し妬いているからというのもあるかもしれません。

「違うもん。違うもん。もふもふしたいだけだもん。魔王なんか嫌いだもん……」

「どうしてそんなことを言うのだ。悲しいぞ」

「うわーん! その顔やめろー!」

 上目遣いでうるうる。

 ショタ美少年の格好でそんな顔をされたらいくら魔女でも揺らいでしまいます。

 しかもたれ耳がしょんぼりしたように一層たれてしまっているので効果抜群です。

「どうだどうだ? この格好の余ならば一晩一緒に過ごしてもよいのではないか?」

「うー、うー、うー……」

 否定したいところですが自らのもふもふ欲求がそれを許してくれません。

 このショタ魔王もふもふで一晩過ごしたいという欲求があふれ出てきます。

「このこのー! あんたなんかこうしてやるーっ!」

 魔女は魔王の尻尾の付け根に指を這わせます。

 もふもふ尻尾種族共通の弱点です。

 にゃんこも黒鍵騎士もこれで堕ちます。

 付け根をぐりぐり、くりくりと刺激します。

「ふあうっ! あぅっ! くあ~!」

 そして魔王は気持ちよさそうに魔女の膝の上で身をよじります。

 うっとりとしながらがくがくと震えています。

 どうやらとても気持ちいいようです。

「も、もっと……」

「うぐっ!」

 中身が変態では逆効果だったみたいですね。

 上目遣い涙目でもっととか言われて魔女もびくっとしてしまいます。

「うわああああん!」

「うわう! ひゃうっ!」

 ぐりぐりくりくりくりくりと魔女は魔王の尻尾を刺激します。

 魔王は幸せ絶頂な表情で悶え続けるのでした。



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