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脳内妄想ドッキング三秒前

「忍者と勇者が一晩……ということは傭兵団長ととある部下がめくるめく広げてくれるあの第三の穴がごぐぎふふぇふぇふぇ~~っ!!」

「そんなわけあるかあああああぁぁぁぁぁぁーーっ!!」

 魔女への恐怖心を刷り込まれている勇者もさすがにこれには耐えきれずに突っ込みを入れてしまいました。

 魔女の両頬を思いっきりつねり上げています。

「いたひいたひいたひひひひひひひ(痛い痛い痛い)……ああれももうふぉうがふぉまらふぁい(ああでも妄想が止まらない)~」

「やめろ! 今すぐその腐れた妄想をやめろ!」

「ふじょふぃがくふぁるのはあふぁふぃまふぇ(腐女子が腐るのは当たり前)」

「今すぐその腐れた種族であることを捨てろおおおっ!」

「ふがふがふがーっ!」

 びよんびよんと引き伸ばされる魔女の頬は実によく伸びました。


「あー、酷い目に遭った」

 魔女はひりひりする頬をさすりながら恨みがマシそうに勇者を睨みつけます。

「脳内で穢されたのはこっちだっつーの!」

「人間には表現の自由と同レベルで脳内妄想の自由がある!」

「あってたまるかっ!」

「あるもん。勇者の時代にはなくても私の時代にはあるもん」

「だからって目の前で脳内妄想ドッキング三秒前をぶちかまされてたまるかっつーの!」

「ケチ」

「その件に関しては旦那の稼ぎが悪くて内職しながらも子供の教育費で頭を悩ませる母親レベルのケチを維持するぞ!」

「うわ、すごそう」

 どれぐらいのレベルかが容易に想像できた魔女は泣く泣く妄想を諦めるのでした。

「じゃあいち妄想につきにゃんこいちもふもふは?」

「ぐっ! おいにゃんこ、ご主人様がお前を売りに出してるぞ」

「? ぼくはますたぁのいいつけをまもるいいこだよ」

 勇者にもふもふされることの何が悪いのか理解していないにゃんこは首を傾げるだけでした。

 まだまだピュアですね。

「つーかな! 腐れた脳内妄想が再発する前に教えておいてやるけど、そいつ女だぞ!」

「えっ!?」

 魔女はビックリして忍者の方をガン見します。

「うえあ? その通りっすよ。おれは女っす」

「マジで?」

「……嘘をつく理由が思い当たらないっすねぇ」

「どれどれ」

 魔女が忍者の股間をぎゅっと握りました。

「ぎゃーっすっ!!」

 忍者の悲鳴が月詠の里に響き渡りました。



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