表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
171/363

ぱんつのしみが……

「ところでにゃんこが外で洗濯していたようなんだが。珍しいよな。いつもならスカルくんにやらせてるだろああいうの」

「うん。でも今回は自分でやらせないとね。通過儀礼的な意味で」

「ま、まさか……!」

 勇者もにゃんこが洗濯している原因に気付いてしまったようです。

「そのま・さ・か♪ にゃんこったら大人の階段昇り始めちゃったよ~」

「ぎゃーっ! 俺のにゃんこがーっ!」

「あんたのじゃねえしっ!」

「ぐはっ!」

 瞬時に魔力込めパンチを勇者にお見舞いする魔女でした。

 突っ込み能力だけは突き抜けて高いようです。

 勇者を圧倒するほどに(汗)。

「そっか~。それでご馳走なのか~」

「そゆこと。しかしご馳走は予知できてもにゃんこの事件を予知できないってことは、案外しょぼいねその予知能力」

「がごーんっ!」

 魔女の言葉にショックを受ける勇者ですが、それは予知しなくてもいいものではないでしょうか?

 にゃんこの夢●を予知して駆けつけてきたなんてストーリー展開はさすがに変態過ぎますしね。

 勇者の名を持つ者としてはさすがにありえないでしょう。

「まあいいや。二人じゃ食べきれない量になってきてるし、特別に振る舞ってあげよう」

「そうこなくっちゃな!」

 勇者はその代わりとでも言うように大きな肉の塊を袋から取り出して魔女に差し出しました。

 五キロほどのかたまり肉です。

 どうやら牛肉のようですが。

 そしてバリバリの霜降り肉のようです。

「こ、これわ!」

「月詠産、霜降り牛肉だ! タダ飯も気が引けるからこいつを差し入れてやるよ!」

「おおう! これはローストビーフも追加しなければ!」

「いえーい! ローストビーフいえーい!」

 勇者の差し入れによりローストビーフがご馳走リストに追加されました。


「ますたぁ~。ぱんつあらったよ~。でもしみがおちないよ~……」

 にゃんこがこまった顔で戻って来ました。

「ぶはっ!」

 勇者が妄想だけで悶絶してしまいました。

 魔女はそんな勇者を放っておいて、染み抜き魔法薬をにゃんこに渡してあげるのでした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ