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招かれざる密入国者


「………………!!!!」


 ある日の出来事です。

 魔女は朝起きて着替えをしていました。

 服も大分揃ってきたのでバリエーションも豊富です。

 今日はミニスカートとジャケットというコーディネートでいくつもりでした。

 しかし着替えの途中ミニスカートを穿いてファスナーを上げようとしたところで、

「………………」

 八割ほど引き上げたところで詰まってしまいました。

 残りの二割を引き上げて、ホックを留めるだけなのですが……

「………………」

 魔女は絶句しています。

 認めたくない現実を直視しようとして、やはり目を逸らしたい気分になります。

 確かにこのミニスカートを穿くのは久し振りです。

 三ヶ月ぶりぐらいです。

 体型が変化するには十分な期間です。

 具体的にはお腹周りの肉がついてしまうには十分な期間です。

「………………」

 魔女はファスナーを握ったままぶるぶると震えています。

 涙目になってしまっています。

 無理矢理にファスナーを引き上げたい衝動を何とか抑え込んで、ゆっくりと手を離しました。

 そしてがっくりと床に膝をつきます。

 薄暗い部屋にスポットライトを当てて欲しい状態です。

 現実を直視するために魔女は言葉にする決意をしました。

「ふ……太った……」

 じわりと涙が滲んできます。

 魔女生活を初めておよそ半年。

 学校生活では体育などで身体を動かす機会がありましたが、異世界にやってきてからは魔女生活でほとんど引き籠もりや食っちゃ寝状態でした。

 家にいるときも魔法の研究でほとんど机にかじりついていたので運動というものをしていません。

 お腹周りに、そして身体全体に『脂肪』という密入国者が這入り込むのは当然の結果だったのです。

 その現実をきちんと認めた上で、

「うわあああああああああああああああんんっ!!!」

 魔女は号泣してしまいました。

 女の子にとって太るというのはそれほどのダメージだったようです。

 特に服が入らなくなったというのはこれ以上ないぐらい酷い現実の突きつけられ方でした。

「や、痩せなければ!」

 次回より、魔女っ娘ダイエット編が始まります?




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