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我はスケルトンカイザー!

「我が元に集え同胞よ! 虐げられ死日々は終わりを告げる! 今こそ我ら骨の時代! 我と共に骨の新時代を築こうぞ!」

「(;゜д゜)アッ....」

「…(゜Д゜)…ぁ…」

「(lll'□'o)ァ・・・。」

 いきなり現れた骨マントに演説めいたことを言われて唖然とするスカルくん達ですが、今イチ状況が掴めていません。

 同族ということは分かるのですが、姿があまりにも違いすぎます。

「我はスケルトンカイザー! 汝らの頂点に立つものなり!」

「ェェェエエエ<(;゜゜Д゜゜ll)>エエエェェェ」

「Σ(゜Д゜;;)ノェェェェエエエエ」

「エエェェェΣ(;;`;; Д;;´;;)ノノェェェエエ」

 今度は驚きです。

 スカルくん達が密かに憧れているスケルトン族の頂点、スケルトンカイザーが目の前にいるのですから当然ですね。

「にゃう? かいざぁってこうていだっけ?」

 にゃんこだけがぼんやりと首を傾げていました。

「ん~? 何? 外が騒がしいぞ?」

 魔女が家の中から出てきました。

 読書の邪魔をされてちょっとご機嫌斜めです。

「出たな諸悪の根源! くされ魔女め! 我らが同胞を虐め尽くした罪は重いぞ! このスケルトンカイザーが鉄槌を下してくれる!」

 魔女の姿を見るなり、スケルトンカイザーが腰に差していた剣を抜いて襲いかかってきました。

「メルトファイア」

 魔女は指先一つで炎を発生させてスケルトンカイザーにぶつけました。

「ぎゃああああああああっ!」

 緑色の炎を直撃されたスケルトンカイザーはのたうち回って叫びました。

 カイザーの割に弱すぎます。

「ますたぁすごーい。いまのなんてまほー?」

 にゃんこだけが無邪気に喜んでいます。

「ん? メルトファイアっていって、骨を溶かす魔法だよ。スカルくんのお仕置き用に開発していた魔法なんだけどね。っていうかコレ何?」

 今更のようにスケルトンカイザーを指さす魔女でした。

 相手が誰か理解していたのでもなく、襲いかかってくる骨に対して条件反射的に魔法を発射しただけという、凶悪極まりない魔女は今日も絶好調です。

「よくわかんない。すかるくんたちをつれていこうとしてたみたいだけど」

「ふーん」

「骨が骨が骨がーっ! 我の骨が溶けるーーっ!!」

 そして緑色の炎に骨を溶かされながらのたうち回るスケルトンカイザーでした。

 完全に噛ませ犬、噛ませ骨ですね。

「ヒェ━━(.;゜;;∀;゜:,)(.;゜;;∀;゜:,)(.;゜;;∀;゜:,)━━エェエ!!!」

 そして『スカルくんのお仕置き用に開発していた魔法』を目の当たりにしたスカルくんたちはすっかり怯えてしまっていました。

 まあ、いつも通りの光景ですね。



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