もふもふってエロいかも?
「み、みみーっ!? きゃーっ!? 尻尾までーっ!」
弟子一号の頭には可愛らしい垂れ耳、つまり犬耳が生えていました。
そして臀部にはもふもふ尻尾がふりふりと。色は茶色です。
「おおー。予想より可愛らしいものが生えたわね。垂れ耳もなかなかそそるものがあるな~」
ケモノ化した弟子一号を見て満足そうに頷く魔女でした。
「って、師匠! なんなのこれーっ!?」
そして涙目で怒る弟子一号。当然の反応ですね。
「なにって、耳尻尾だよ。天然物」
「天然って! うわー! 触感まであるよーっ! これならつけ耳尻尾の方がまだマシだー!」
「心配しなくてもこの家にいる間だけだから」
「え?」
「効果は限定的なものだよ。外にいる間はちゃんと消えるから。私のテリトリー……つまりこの山一帯とこの家の中にいるときにそれが生えるんだよ」
「う……」
限定的なもの、と聞いて弟子一号は安心してしまいましたが、しかしそれでも飲む前にせめて効果を確認しておくのだったと大後悔してしまいました。
「うんうん。可愛い可愛い」
そして魔女はご機嫌に弟子一号の尻尾をもふもふするのでした。
「あう~」
されるがままの弟子一号です。
師匠なので逆らえません。
「きゃうっ! ししししし師匠! エロい触り方しないで欲しいなーっ!」
付け根のところをぐりぐりされてびくびくなってしまう弟子一号でした。
「あ、やっぱりわんこ系はここが弱いんだね~。黒鍵騎士と一緒だ」
「黒鍵騎士って誰―っ!?」
「黒いもふもふがとってもセクシーなお兄さんだよ」
「意味が分からないーっ!」
「ここかな? ここかな~?」
「あっ! あうっ! やんっ! そそそそそこは待って待って待って待っていやあああああああ~っ!」
びくびくと悶えてしまう弟子一号をばっちり堪能する魔女でした。
いやもう、これって完全にセクハラですよね?
魔女さんってば弟子じゃなくて新たなるもふもふ犠牲者が欲しかったんじゃないですか?
ぐてぐてになった弟子一号を見ているとその考察もあながち外れではないような気がします。
ご愁傷様です、弟子一号。




