表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
151/363

弟子入り志願

「弟子にしてくださいっ!」

「断る!」

「………………」

「………………」

 実力差を思い知ったシロが身の程を弁えた上で弟子入り志願をしてきました。

 どこかの巨乳魔王が童貞勇者に所有権を申し出たときの即答拒絶なみに一刀両断で断る魔女でした。

 この我の師匠となれ!

 断る!

 ……みたいな?

「即答することないでしょ!」

「即答するよ。弟子とかちょー面倒臭そうだし」

「死しょーって呼ばせて」

「断るっ!」

 文字が酷いですね。

「弟子にしてくれるまで帰らないもん!」

「帰れ」

 蹴り一発で追い出しました。

 マンガのようにシロがぽぽい、と放り出されます。

 酷すぎる扱いです。

「まったく。ライバルみたいな登場をしてきたかと思ったら、今度は弟子入り志願なんて、滅茶苦茶な新キャラだよね」

「だね~。でもますたぁもでしはほしくないの?」

「弟子は要らない。使い魔がいればオッケー」

「にゃう~」

 にゃんこを膝に載せてお尻をなでなでします。

 尻尾もいっしょにもふもふします。

 もふもふ目的なのかセクハラ目的なのか。

 それとも両方なのか。

 ……両方っぽいですね。

「ししょ~ってよばれたくない?」

「死しょ~は嫌だな」

「そっか~」

「そうだよ」

 それ以降、弟子入り志願のシロの事は頭から抜けてしまいました。

 魔女にとってはどうでもいい出来事だったようです。


 二時間後……

「………………」

「………………」

 外の菜園に用事があったので外に出た魔女が見たものは、壁に寄りかかってすんすんと泣いているシロの姿でした。

 どうやらまだ帰っていなかったようです。

「マジで帰らないつもりなわけ……?」

 げんなりとしてしまう魔女でした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ