表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
149/363

レッドゾーン突入

 白の魔女あらためピンクの魔女が我ら紅の魔女に勝負を申し込んだところから物語は再開します。

「あらたまってなーいっ! あたしは白の魔女だっつーの!」

 おっと失礼。

 ついつい愉快な方向にナレーションしてしまいましたよ。

「こっちは不愉快よ……」

 白の魔女、疲れ気味です。

「早い話が近い場所に魔女が二人いるから分かりやすくライバル宣言をしに来たとかそういう話? どっちが魔女として上なのかとか、本物の魔女の力を思い知らせてやるわとか、そういう話?」

 魔女がコーヒーを飲みながらそんな風に言います。

「そ、その通りだけどその物言いだとあたしがものすごい安っぽい敵キャラというか雑魚キャラっぽく聞こえるからやめてほしいんだけど」

「いや、わざとだし」

「………………」

 白の魔女が魔女を睨みつけます。

 ここで本来なら火花が飛び散るところですが、魔女は彼女のことなどどうでもいいしライバル視するつもりもないので見事にスルーです。

 火花は所詮火花のまま哀れにも鎮火してしまいました。

「ええと、最強の魔女の地位とか、正統派魔女の名前とか、そういうのはシロに譲るから帰ってくれない?」

「シロって何!?」

「え? だって『白の魔女』なんでしょ? だからシロ」

「犬みたいな呼び方するなーっ!」

 余計に怒り狂ってしまう白の魔女、もといシロさんでした。

「とにかく勝負よ勝負!」

「えー。面倒くさい~」

「勝負しないんだったらあたしの勝ちにするわよ!」

「うん。好きにすれば? 勝敗とかどうでもいいし」

 乗り気になった勝負ならともかく、相手の都合で仕掛けられた勝負とかマジでどうでもいいようです。

「……何がどうあってもあたしとの勝負を受けないつもりね?」

 怒りに拳を震わせながらシロが魔女を睨みつけます。

「うん。面倒くさいし、どうでもいいし。というか迷惑だし」

「あっそう! じゃああたしの勝ちってことで戦利品をもらおうかしら」

「してもいない勝負でそんな図々しい事言われてもな~」

 そろそろ勝負とか関係なくぶちのめしてやろうかしらんなどと魔女の思考回路が暴力推奨モードに移行しつつあります。

 某ロボットアクション風に言うなら『総員、第一種戦闘配備!』みたいな感じです。

 しかしシロはそれに気づきません。

「ふふふ。そうねえ。じゃあそこの頭の悪そうな猫でももらいましょうか」

「うにゃ? ぼく?」

 いきなり戦利品扱いされたにゃんこはギョッとしてしまいます。

「………………」

 そしてその瞬間、ブチイッ! という音が部屋の中に響くのでした。

魔女っ娘の世界をより一層楽しめる!……かもしれない設定ページ「さなぎマテリアル」を始めました。

裏話や意外な設定があったりなかったり。

アルファポリス雑学趣味大賞にエントリー中です。

気が向いたら投票してくれるととっても喜びます(^o^)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ