ライバルが登場の予感?
「にゃう~」
「うみゅ~」
久し振りの我が家でくつろいでいる魔女とにゃんこは、屋根の上でひなたぼっこをしています。
ぽかぽかと日射しがあたたかく、絶好のひなたぼっこ日和なのです。
ぽかぽかぽか~
極楽極楽。
ちなみに屋根の下、つまり大地の上ではスカルくん達がせっせせっせと働いています。
畑を耕したりお掃除をしたり見回りをしたり、ミミックフラワーに餌をあげたりと大忙しです。
「よしよし。サボらずにしっかりやってるね」
そんな報われないスカルくんたちを眺めつつ満足するのが魔女の日課です。
「にゃう?」
お空を眺めていたにゃんこが何かを見つけたようです。
「どうしたの、にゃんこ」
「えっとね、あそこ」
にゃんこが指さした先には、飛行しながらこちらに近づいてくる物体がありました。
鳥やモンスターではなく箒に乗った少女のようです。
「誰か来る?」
「みたいだね~」
「ウチのお客さんかな?」
「ますたぁ。ここはおみせじゃないとおもうんだけど」
「そりゃそうだ。じゃあ敵かな」
「それもそうけいじゃないかにゃ~」
「ま、いいか」
箒に乗った少女はまっすぐに近づいてきます。
どうやら目的地は魔女の家のようです。
「?」
箒に乗った少女がぶんぶんと手を振ります。
まるで久し振りとでも言いたげですが、魔女にはまったく見覚えがありません。知らない人です。
やがて声が聞こえてきました。
「たのもー! そこの紅の魔女に決闘を申し込む! どちらが正当派魔女に相応しいか勝負しなさい!」
「………………」
どうやら迷惑な人種のようです。
何を言っているのかはいまいち分かりませんが、とにかく敵と認識しました。
そうなったら魔女の取る行動はただ一つです。
そう、ただ一つ。
「ぽちっとな」
家の周りに仕込んである迎撃魔法を空に向けて発動しました。少しだけ手を加えてから照準を少女に合わせます。
ちゅどーんっ!
「きゃうーーっ!!??」
少女はあっさりと撃墜されました。
敵は排除されました。
めでたしめでたし?
魔女っ娘の世界をより一層楽しめる!……かもしれない設定ページ「さなぎマテリアル」を始めました。
裏話や意外な設定があったりなかったり。
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