表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
140/363

ふれー、ふれー、にゃんこ♪

「~♪ ~~♪」

 ハーフ少女の話を聞いてから、改めて歌を聞くことにした魔女達でした。

 音痴の癖にノリノリで歌っているハーフ少女は、ものすごく痛々しい姿になっています。

 歌っているのはセイレーンの歌なので、魔女たちには歌詞の意味が分かりません。

「それにしても……」

「やっぱりおんちだね~」

 耳を塞ぎたくなるほどの音痴っぷりです。

 にゃんこの耳が垂れ下がっています。

 耳を塞ぐのは失礼だと思い、せめて聞こえづらいように耳を垂れ下げています。

「にゃんこずるい……」

「うぅ……だって~……」

 見た目はとても可愛いのですが、一人だけずるをしているにゃんこに対して魔女が恨めしそうな視線を向けます。

 しばらくしてハーフ少女の歌が終わり、涙目で蹲ってしまいました。

「どうせ下手なんです。わたしは音痴なんです……」

 いじいじと『の』の字を描いてしまいました。

「確かに音痴だけどさ~」

「………………」

 魔女さん全く容赦がありません。

 容赦という言葉を知っているかどうかも怪しいほどです。

「まあ音痴は音痴なりに音痴な歌を歌い続けていれば多少は音痴がマシになるんじゃないの?」

「音痴音痴連呼しないで下さいよおおおおっ!」

 さすがに耐えきれなくなって文句を言うハーフ少女でした。

 魔女としてもわざとやっていたので反応してくれるととても楽しいです。

 ドS魔女絶好調。

「でもこえはすごくきれいだよね」

 にゃんこがフォローしてくれます。

 さすがにゃんこです。

 ふれー、ふれー、にゃんこ♪ みたいな感じで応援してあげて下さい。

「あ、それは認める。声は凄く綺麗だった。さすがセイレーンの血を引くだけのことはある」

「ほ、ほんと……?」

 ほんの少しだけ希望を見出したようにハーフ少女が顔を上げます。

「うん。本当だよ。声が綺麗だから余計にその音痴っぷりが悲惨な状態になってるって言っても過言ではないぐらい」

「うわあああああんっ!!」

「あ、また泣いちゃった」

「ますたぁが泣かせたんだよ~」

 希望を持たせた直後にまた落とすという、なかなか話が進まない音痴セイレーン編です。


魔女っ娘の世界をより一層楽しめる!……かもしれない設定ページ「さなぎマテリアル」を始めました。

裏話や意外な設定があったりなかったり。

アルファポリス雑学趣味大賞にエントリー中です。

気が向いたら投票してくれるととっても喜びます(^o^)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ