ショタブラックをよろしくお願いします!
「えっぐえっぐ」
「………………」
「………………」
少女が泣きやむまでそっとしておいた、と言えば聞こえはいいかもしれませんが、実際のところはただの放置プレイです。
泣いている少女を慰めるなんて事はドS魔女には向いていませんし、にゃんこに至っては論外です。
あのもふもふ尻尾を触らせてあげれば泣きやんだかもしれませんが、にゃんこの耳尻尾は魔女の所有物なので却下です。
独占欲丸出しの器が小さいロリ美少女。
それが魔女です。
器だけではなく胸も小さいです。
しかしそこが萌えポイントなのでもーまんたいです。
「取り乱してごめんなさい。もう大丈夫です」
「そう? よかった」
「よかった~」
にゃんこはホッとしていますが魔女は実にどうでもよさそうです。
二人の性格を分かりやすく現しているかもしれません。
「ところで、どうしてあんなところであんな音痴な歌を歌っていたの?」
「っ!」
音痴と言われてまた少女が涙ぐみます。
「ますたぁ。いじめてどうするのさ」
「う……虐めたつもりはないのに」
「ますたぁはどえすなんだから、ふつうにしててもだれかをいじめてるんだよ。やさしくしようとこころがけて、はじめてふつうにしゃべれるんだよ」
「……にゃんこ。ますたぁに対して随分と言ってくれるじゃない」
にゃんこの言いたい放題にひくひくと頬が引き攣ります。
どうやってお仕置きしてやろうかと熟考中です。
「でもそんなますたぁがぼくはだいすきだけどね~」
「………………」
そしてお仕置きプランは霧散しました。
にゃんこの『だいすき』に激弱な魔女です。
というかこれは、にゃんこが魔女の扱いを覚えてきたと言えるかもしれません。
もちろんにゃんこにそのつもりはありませんし、無意識なのかもしれませんが、着実に魔女をハンドリングするショタブラックへの道を歩み始めています。
ショタブラック!
なんという甘美な響きでしょう。
にゃんこのキャラ立て将来が一つ決定してしまいました。
みなさん、これからもショタブラックにゃんこをよろしくお願いします。
魔女っ娘の世界をより一層楽しめる!……かもしれない設定ページ「さなぎマテリアル」を始めました。
裏話や意外な設定があったりなかったり。
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