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勇者語り11

「そういえばさー」

「なんだ?」

 勇者と魔王は居酒屋で酒を酌み交わしています。接待は終わりましたが魔王と勇者の和平交渉っぽいものはまだ続いているようです。

 ……勇者が一方的に奢られているだけのようにも見えますが。

「この月詠の里って俺がいた国とすっげー似てるんだよな」

 瓦屋根に木造の家。

 石畳の道。

 建築様式から料理の種類まで、とにかく幕末日本との相似点が多すぎます。

「それはそうだろう。これは日本をモデルにしているからな」

「へ?」

 魔王は爆弾発言をのたまいました。

「そうなのか!?」

「当然だろう。だからお前を招待したのだ。地球世界・日本からの客人を招くには、故郷に似た場所を選んだ方がいいと思ってな。こんなことが偶然で起こるわけがないだろう」

「うー」

 偶然だと思っていた勇者はちょっとだけむくれてしまいます。

「じゃあ魔王って俺の世界を知っているのか? もしかして日本に行ったことがあるとか?」

 魔王が次元魔法を使えるのなら、このまま地球へ還してもらえるかもしれないと密かに期待してしまいます。

 勇者にとってこの世界の戦争事情は割とどうでもよくて、ひたすら元の世界に帰るために言うことを聞いているだけなのです。停戦交渉で魔王が地球世界に送ってくれるのなら喜んで矛を収める気満々です。

「いや。余は次元魔法は使えない」

「……そうか」

 期待が大きかっただけに落胆も大きい勇者でした。

「この里は先代勇者の記憶をもとにして作られている」

「へ?」

「先代勇者もお前と同じ日本から来た少女だったからな」

「そういえば陰陽師って言ってたっけ?」

「ああ。素晴らしいロリハリボディだった……」

「………………」

 月詠の里の秘密に迫っているはずなのに、先代勇者のロリハリボディに思いを馳せる魔王を前にして、勇者は密かに思いました。

 もしかしてこいつのロリコン趣味ってその先代勇者が関係しているんじゃ……


 はい。実はその通りです。



魔女っ娘の世界をより一層楽しめる!……かもしれない設定ページ「さなぎマテリアル」を始めました。

裏話や意外な設定があったりなかったり。

アルファポリス雑学趣味大賞にエントリー中です。

気が向いたら投票してくれるととっても喜びます(^o^)

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