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もふもふツアー第二弾

「そういうことならうちの転移魔法陣を貸してあげるよ」

 もふもふ尻尾妄想に取り憑かれてしまった魔女は、妖孤に提案しました。

「転移魔法陣があるんか?」

「うん。ハルマ大陸、月詠の里限定だけどね。あそこに専用ゲートを作ってあるんだ」

「……驚いた。魔女は人間やろ? 魔族との交流があるってことか?」

「ん~。交流ってゆーか……あ、そうだ。これが分かりやすいかも」

 魔女は引き出しの中からある物を取り出しました。

「ええと……ひかえおろ~! なんちゃって」

 取り出したのは印籠でした。

 水戸●門の●さんがよくやるアレです。

 魔王の紋章が入っています。

「なっ!?」

「とゆーわけなんだけど。おっけー?」

「は、ははーっ!」

 印籠を出して『ひかえおろ~!』とかゆっちゃった所為でしょう。妖孤はその場で平伏してしまいました。

「……うわ。リアル土下座ってマジで引くわ~……」

 確かに狙った展開ではありますが、あまりの光景にドン引きしてしまう魔女でした。

 そして土下座しているあいだにももふもふわさわさ動く尻尾九本が非常に気になってしまいました。


「……なるほどな~。魔王陛下と取引しとるんか。魔女って子供みたいな外見の癖に案外すごいんやな~」

 平伏から立ち直った妖孤は、改めて会話に花を咲かせています。あの土下座は印籠のノリだったようです。

「子供みたいな外見っていうよりはまんま子供だけどね。まだ十三歳だし」

「マジかっ!?」

 あんぐりと口を開く妖孤でした。あごが外れそうです。

「とにかくそういうことやったらありがたく使わせてもらうわ。月詠の里やったら目的地にも近いし」

「そうなの?」

「そや。複尾族の里まではそこから徒歩五時間やからな。飛行魔法を使えばすぐや」

「ほほう。使わせてあげるついでに私も行ってみたいんだけどいいかな?」

「そりゃあその印籠があればハルマ大陸は大抵どこでもフリーパスやけど。人間に悪感情を持ってる仲間も多いんやで。身の安全までは保証できん」

 いくら治療をして貰って借りがあるといっても、仲間を敵に回してまで魔女を守るつもりはない妖孤でした。

「大丈夫大丈夫。護衛を頼むから」

「護衛?」

「ん。まあ月詠の里に着けば分かるよ」

「ま、本人がええならウチがこれ以上口出す必要もないかな」

 というわけでもふもふツアー第二弾。

 複尾族の里へれっつらごーなのでした。


という訳でもふもふツアー第二弾であります。

しかし明日はちょっと中断です。

シーズンネタを入れるつもりですから。

その代わり長いです。お楽しみに!

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