第8話
やっと続きが出来ました。
読みにくいですが最後まで読んでいただけるとうれしいです。
彰炎は一輝の作戦通りに黒いアーマードの正面で近接ブレード「飛龍」を中段で構え、動きを止める。
黒いアーマードは、先ほどとは違いすぐに攻撃を仕掛けてきた。
すぐに攻撃をしてくると、よんでいたような動きで回避し、切りつけるがやはり表面の装甲に攻撃してもダメージはほとんどないようだ。
「やっぱり表面はダメみたいだ。」
表面に攻撃してもダメージはほとんどない事を確認すると、バックステップをして距離をとる。
そして、もう一度中段で構えて、いつ攻撃をしてきてもいいように集中して、黒いアーマードの動きに注意した。
すると、黒いアーマードはゆっくりと振り返り、突撃の姿勢をとる。
彰炎は動きをよくみて、いつでも回避出来るようにした。
集中して見つめていると黒いアーマードの左腕に変化が起こっているのに気がつく。
「なんだ、あれは?」
黒いアーマードの拳に電流が流れている。
近くにあった木に拳をゆっくり当て、何をするのか見ていると木を青白い光がつつみこみ、あまりの眩しさに目を背けてしまうと気がついたときには木は灰となっていた。
どうやら、電流の威力を見せつけたかったようだ。
当たればシールドを貫通し、電流のおまけ付きの拳をもろ、食らうことになる。
それだけはどうしても避けなければならないと、思いながら再び「飛龍」を中段で構え直しす。
黒いアーマードも左手と左足を後ろに下げ少し体勢を低く構え、いつでも飛びかかれる形を取った。
二人は、そのまま動かず出方を観察する。
二人の間に風で飛ばされてきた枯れ葉が地面に落ちた瞬間、地面を蹴ると同時に全ての推進力を使い、スタート時に出せる最高速度で飛び出した。
彰炎は動き出すと同時に突きの構えを取り、外装ではなくパーツとパーツの繋ぎ目に狙いを定める。
黒いアーマードの拳が届く距離に入った瞬間、ものすごい勢いで左腕を振り、彰炎を貫く為の一撃を繰り出す。
彰炎は突きの構えを止め、足を地面着けてスピードを一気に0になるようにブースターを逆噴射し、その場に方膝を着きしゃがみこむ。
そして、黒いアーマード一撃を避け、懐に潜り込むと「飛龍」を十の字になるように構え、背に左手を置くと同時に全てのエネルギーを使いきる勢いでその場から思い切りジャンプをして、黒いアーマードを空中へと押し上げる。
黒いアーマードが空中へと押し上げられるのと同時に茂みに隠れていた一輝は、飛び出し空中へと上っていく黒いアーマードを全速力で追いかけて行く。
ある程度の高度まで黒いアーマードを押し上げると彰炎は最後に「飛龍」を振り抜き、さらに上空へとを打ち上げた。
そして、空中で体勢を立て直し、地上から追ってきた一輝を確認し、一輝は彰炎の肩の上に膝を折って立つ。
「一輝、後は任せるよ。」
「ビシッと決めてくる。」
二人は一言ずつ言葉を交わすと、一輝は彰炎の肩を踏み台にして飛び上がり地上に落ちて行く彰炎を一瞬だけ見た後、黒いアーマードに視線を移し突進していく。
黒いアーマードは左手に電流を流しながら攻撃できる体勢を取り、一輝へと突撃してきた。
一輝は近接ブレードを強く握りしめる。
しかし、一輝のが握りしめている近接ブレードには刃が付いていない。
一輝と黒いアーマードの距離が5メートルくらいになった時、一輝のアーマードは両腕のアーマーを残し、足、腰胴体、の順番に外れる。
さっきまで刃の付いていなかった近接ブレードからエネルギーで作られた1メートルくらいの青く光る刃が形成され、黒いアーマード目掛けて横に凪ぎ払う形で近接ブレードを思い切り振り抜く。
近接ブレードはさっきまで全く切れなかった黒いアーマードの装甲を、表面に当たった瞬間に溶かすかのような勢いで腕を真っ二つに切り裂き、そのまま左肩から首へ切り着け、首を撥ね飛ばした。
近接ブレードはエネルギーがなくなり元の刃のない状態に戻り、黒いアーマードは一輝の横を通りすぎ、地上へと切られたパーツと共に無惨に落下して行く。
「やった、あいつをぶっ倒したぞ!」
一輝は満面の笑みで喜ぶ。
しかし、自分の置かれている状況を思い出すと満面の笑みは消え、青い顔をにして、黒いアーマードを追いかけるように落下して行く。
「やば、エネルギーブレードのエネルギー確保するのにブースターも捨てたから飛べねぇや。これで終わりかよ。」
何とかして助かる道を考えるがこの状況ではたどり着く答えは同じだった。
地上がみるみる近づいて来る。
一輝はもうダメだと思い目を閉じた。しかし、急に落下速度が落ち、まるで誰かに抱えられているような感覚になる。
ゆっくりと目を開けてみると、怪我をしていたはずの桜子にお姫様だっこされていた。
「お前、怪我大丈夫なのか?」
「これくらいの傷平気よ。」
桜子は怪我なんてしてませからみたいな態度をとり、少し機嫌を悪くしたのかそっぽを向く。
強がっているだけとわかっていたが、あえてなにも言わないことにした。
「一輝って本当にバカね。後先考えないんだから。」
「うるさい、倒せたんだから別にいいだろ。」
お姫様だっこをされたまま腕を組、顔絵を桜子から背ける。
そして、そのまま一言吐き捨てるように言葉を漏らす。
「ありがとな。」
桜子はいきなりの感謝の言葉に顔を真っ赤にして焦ってしまい、一輝を落としそうになったが、なんとか状態をキープして落とさずにすんだ。
その後、一輝と桜子は先に教員で編成された救助チームに救助された彰炎と合流する。
怪我をしていた桜子は救助された後すぐに気を失い、運ばれていった。
模擬戦に現れた、黒い襲撃者との戦いは幕を閉じた。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
本当と読みにくくてすみません。
感想などもらえるとうれしいです。
それでは次回もよろしくお願いします。