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5.母校

5話目!いつ矛盾が発生するか気が気じゃない

しばらくコール音が響いた後、ガチャッと電話を取る音が聞こえた。


「はい、こちら翡翠高校です。」


「お久しぶりです。無明暗です。」


「…何の用でしょうか」


なんだ今の間。私が今更何か文句を言いに電話をかけたとでも思っているのだろうか。いや、秘目のことに何か心当たりがあるのかもしれない。


「秘目に関してのことで、話し合いの場を設けていただけないでしょうか。」


「そんな急に申されましても、ん?少々お待ちください。」


急に何かあったのだろうか、電話対応をしていた人がどこか行ってしまったようだ。今のうちかな。


「秘目、椅子が外に出ていた時とか、筆箱無くなった時とか、写真撮ってたりしない?」


「撮ってたけど、珍しいし、なにかあった時役に立ちそうだったから全部撮ってある。」


秘目のことだからなんでも写真を撮っていると思っていた


「よかった。どんなものがあるか教えて」


「えーっとね…」


そこからできる限りわかりやすく写真の説明をしてくれた。写真を撮った時、近くに友達もいたため証拠としても完璧だ。そして何より…


「そーいえば、私の友達が先生に何か話してた気がする。関係ないかもしれないけど。」


その友達が普通の生徒だった場合、異常には気付くだろう。先生に報告してくれたのかもしれない。


「待たせたな。」


電話から声が返ってきた。違う声で、久しぶりに聞いた声だ。


「お久しぶりです。先生」


私の担任だった先生だ。あの学校で唯一私の理解者であり、信頼できる人であった。


「暗か。久しぶりだな。半年ぶりぐらいか。」


「もうそんなに経ちましたか。」


「で、どうしたんだ。暗が学校に電話するなんて。秘目になんかあったか?」


先生には伝わっていないのか…秘目の担任が隠しているのかもしれない…


「秘目が嫌がらせを受けているようで。面談の予定を立てて頂きたく。」


「それは本当か」


「ええ、本人は気にしていないようですが明らかな嫌がらせです。本人曰く教室の外に椅子が出されていた時もあったそうで。」


「それは…ほとんど確定だな。秘目の担任からは何も聞いていないが…」


秘目に何かあった時のことが心配すぎて元担任、渡辺守先生に秘目に何かあったら伝えてほしいと頼んであったのだが。


「わかった。明日、秘目クラスの担任は学校にいる。午前と午後、どっちがいい」


「午後3時前後であれば嬉しいです。」


「明日の午後3時、秘目は一緒に来るのか?」


「ええ、本人がさほど気にしていないようであると同時に、証拠も持っていますし。あと、1人では学校に行けません。」


「そうだったな。俺は居なくてもいいか?」


「いえ、よろしければ発言を記録するとともに中立の立場から判断するために同席していただけないでしょうか。」


先生は学校内の問題にしっかり向き合う人だった。私の時もいじめを見つけてからすぐに主犯格を見つけて指導をしていた。まあ、あんな奴らには意味がなかったらしく、結局私が自主退学して終わったが。


「ああ、任せろ。学校の問題は見逃さん。」


「ありがとうございます。では、また明日。」


「あ、第二会議室でな。秘目に聞けばわかる。」


「了解です。」


 さて、明日のことを秘目に伝えなければ。


「秘目ー」


あれ、反応がない。


「秘目?いる?」


…なぜだ。さっき写真の話をした時にはいた。


「ハチロク、今何時」


『現在時刻18時40分』


まだ夕飯の時間には早い…それに私の声が聞こえないほどキッチンは遠くない。


そんなふうにいろいろ考えていると、ドンという音がした。隣の部屋ぐらいだろう。少し嫌な予感が頭をよぎったが行かないわけにはいかない。壁を伝って隣の部屋へ、洗濯物を干す部屋に歩いていく。


「秘目?」


やはり反応はない…が、部屋に入ってから一歩踏み出したら、足に何かが当たった。少し柔らかく、暖かい。


「え…?」


かがんでんでその何かに触れてみる。少し暖かくて、細いけどしっかりしてて、とてもよく知っている匂い…


「秘…目…?」


そこにいたのは横たわった秘目だった。

直したのが誤字脱字だけなので読みにくさは残ってるかも...

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