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04:さあ、決着をつけよう。
それからしばらく時が経つ。村では成人を祝うお祭りがおこなわれている。明日になれば成人を迎える子供たちに仕事が割り振られて、大人として扱われる。
(そうだ……だから今日だ!)
今日が15歳になる、成人前の最期の日だ。
こちらに向かって歩いてくる彼が見える。
さあ、決着をつけよう。
「ヴィルマ、話がある」
「な、なにかしら?」
ドキリとする。
貴方が私だけを見てくれる、この時間を待ち望んでいた。だけどそんな感情は絶対に表に出さない。いたって冷静に、心は生まれてからこれまでの中で、最高に燃え上がっていた。
「俺はお前との結婚を認めない、ここでお前に勝ち婚約を破棄させてもらう」
「――ええ、望むところよ。本気で相手してあげるわ」