さむい詩ね
話がつまらないとよく言われる。
つまらない人生を歩んできたのだから、当たり前だ。
これといって特出するべき点もない毎日を、今まで六万回くらい繰り返してきた。そしれこれからも、あと三十万回くらいは繰り返すつもりだ。
同じものを同じように経験する僕の話はこれからもずっとつまらないままだろう。
それは別に悲観するべきことではない。
『つまらない』という言葉で表すから否定的なイメージに聞こえるだけで、例えば『平和』とでも言い換えればかけがいのない何かに大変身だ。
誤魔化していればいい。
誤魔化しだと思わなければ、それは誤魔化しですらない。
最近、哲学的なことをよく考える。
何故人は生きるのかとか、そんな大袈裟なことじゃない。
ただスーパーで買ってきた人参を見て、人参の歩んできた人生をぼんやりと想像してみる。
畑で太陽の光を浴びて、たくさん光合成して、気持ちよかったね。
気持ちなんてないんだろうけど。
でも僕にもほとんどないから似たようなもんだよ。
ありがとう、バイバイ。
ぱく。
まだなけなしの感情があるとすれば、こんなネットの片隅にポエムを放り込む羞恥心くらいなもので。
あーさむ。
僕のつまらない人生の中に、こんなポエムがあっちゃいけない。