BUCK-TICK数え歌
ひとつ ひとなみ ひきさいて
ふたつ ふるえる ふたつのめ
みっつ みっしつ みちのこえ
よっつ ようげつ よるのくに
いつつ いまから いんへぶん
むっつ むげんの むーんらいと
ななつ なげきの なかゆびひとつ
やっつ やみよの やそうきょく
ここのつ こごえる こどうとともに
とおで とうきょう どくだんじょう
■□ ■□ 原文 ■□ ■□
一つ 人波 引き裂いて
二つ 震える 双つの眼
三つ 密室 未知の声
四つ 妖月 夜の国
五つ 今から インヘブン
六つ 夢幻の ムーンライト
七つ 嘆きの ナカユビ一つ
八つ 闇夜の 夜想曲
九つ 凍える 鼓動とともに
十で 東京 独壇場
■□ ■□ 意訳 ■□ ■□
人の波を 引き裂くごとに
震えが酷くなる 彼の双眸
密室から 聴いたこともない声を響かせる
妖しい月が照らす夜の国からの誘いのようだ
さあ 今から行こう
どこまでも広がる 月のもとへ
嘆きの声など 中指でもくれてやれ
暗闇の中 一緒に踊り続けよう
夜の寒さに 鼓動が止まってしまうまで
あの街の頂きに ただ独りで立つ日まで
ひとつ ひめごころ ひろうして
ふたつ ふわりと ふんいきづくり
みっつ みつげつ みだれみだれて
よっつ よいやみ よるのかんばせ
いつつ いいこえ いいうごき
むっつ むなもと むしできず
ななつ なくこえ なまめかし
やっつ やっぱり やめられず
ここのつ こいは こうげきてきに
とおで とりいる とろかせる
一つ 秘め心 披露して
二つ フワリと 雰囲気作り
三つ 蜜月 乱れ乱れて
四つ 宵闇 夜の顔
五つ いい声 いい動き
六つ 胸元 無視できず
七つ 鳴く声 艶かし
八つ やっぱり やめられず
九つ 恋は 攻撃的に
十で 取り入る 蕩かせる
©︎名もなき詠み人様