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嘘と誠  作者: はるぽた
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静寂の夜

聡一は家に着き、ドアを開けていつものように部屋へ足を運ぶ。

「ただいま」

聡一が住む家は一軒家で家族と共に住んでいる。

ただ、今の時間は両親は仕事で出かけてるし、聡一には妹がいるが、妹は高校に通っている。


ただ、そろそろ帰宅してくるころだと思う。

聡一は自分の部屋に入り、部屋を閉めると自分の机に座り、据え置きのデスクトップパソコンを起動させた。

画面にOSの表示が出て、静かにログイン画面へと誘導される。


部屋中にはファンの音とマウスを操作する音、後は外から聞こえる春の虫の鳴き声ぐらいしか聞こえない。

ログイン完了後、マウスを走らせて検索ページを表示させる。

華麗な音を奏でるようにキーボードを叩き、検索をかけた。


聡一は大学で弁護士になるための、勉強をしている。

聡一は子供の頃に友達を事故で亡くしている。

事故で亡くなった友達は親が責任を持って監視しなかったからという理由で、事故を起こした側ではなく、亡くなった方が悪いという判決に至ってしまい、今でも友達の両親は多額の借金を抱えてしまった。


聡一は結果に満足できず。同じような判決がされないようにしたいと思って、弁護士を目指している。


この事故はそう遠くない過去であり、聡一は毎日お墓に寄ってから大学に行く毎日を送っている。

パソコンで調べ物をしていたら、ふとある記事が気になった。


この近くの山で事件があったそうだ。

事件の内容は、

『登山客が何者かに襲われ、大量出血で死亡』という記事だった。


とても穏やかな状況ではなくなった。

同じ市内の山で人が死んだのだ。


聡一は事件について、詳しくしらべようと、マウスを走らせた。

と、その時、家の扉が開く音がした。


「ただいまぁー」

妹の美菜が学校から帰宅してきたのだ。


「おう、美菜、おかえり」

「なんだよ、兄貴かよ。」

「俺で悪かったな。そろそろご飯にするけど、食べるか?」

「後で食べるから置いといて」

「わかった」

「それと、気安く名前を呼ぶなし、キモイ」


美菜はそういうと、自分の部屋へ入っていった。

聡一の妹はいつもこんな感じだ。


小さい頃はよく遊んだのに、最近は聡一と話すことすら毛嫌いするようになってしまった。

聡一は、キッチンへ向かい、夕食の準備を始めた、

今日は何にしようか、それを考えるのも食の楽しみだ。


夕食を食べ終えた聡一は、冷めないように美菜の分をラップで包み、机に置いておく。

聡一は部屋の前まで行き、ノックをしてこう言った。

「夕食、リビングに置いてあるからな。ちゃんと食えよ」


だが、返事がない。

疲れて寝ているのだろうか。

聡一は不安になって扉を開けようとするが、本人が嫌がるのは分かっているので、今はそっとしておいた。


聡一は自分の部屋に戻り、再びパソコンの前に座った。

だが、パソコンを弄る気力がなかったので、電源を切ってベッドへ飛び込む。


ズボンのポケットに入っていたスマートフォンを取り出し、暇を潰す。

先ほどの事件について調べていた。

すると、意外な事実がわかった。


山を登っていたのは、同じ大学で同じ学科のやつだった。

聡一はその瞬間、背筋が凍るような思いをした。

別に友達でもないが、同じ学科のやつが関わっていたということは、自分たちも危ない可能性があるということだからだ。

それに、調べてみると同じ場所で何人もが別の日に行方不明になっていることがわかった。

今回の事件で殺人事件と断定したことから、警察はその殺人犯が行方不明事件に関わってるとみて、捜査を進めているらしい。

それに、殺人犯はまだ逃走中とのことで、捕まっておらず、近くに潜んでる可能性が高い。


聡一は、怖くなって画面を消した。

そのままベッドで布団をかぶり、就寝した。

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