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フランちゃん

キャラ崩壊注意

「フーラーン」


「レナ?」


「だよー!!入るねー!!」


と、言いつつ重い扉をレミリアに開けてもらう。おぶられてるからしょうがない。


「あそぼー」


「遊ぶ遊ぶ!!お姉様も遊ぼうよ!!」


「そーねぇ……何がしたい?」


3人でできる遊びかー、んー。


遊ぶ(弾幕ごっこ)


「今やったらレナが死んじゃう」


「死ぬぞー」


「むぅ」


フランは不満そうだが、フランとは全力でやってやっと互角くらいなんだから、もう今日の分の魔力を使い果たした僕ではどうしようもないよー。


「じゃー、トランプ!!ババ抜きしよ!!」


「いいねー、しよしよー」


「いいわね、私が全勝してやるわ!!」


~一時間後~


「全敗した……」


「レミリアフラグ回収乙だなー」


「お姉様ださい」


「妹と幼なじみがいじめてくる!!」


涙目でレミリアが訴えてくる。可愛いなー。


「可愛い可愛い」


「うー……☆」


可愛い、なでたい。


「もーいーわよ!!知らないもん!!」


そう言いつつレミリアは泣きながら去っていった。後で謝っておこう。


「2人になったなー」


「そーだねー、寝る?」


「寝るー!!」


ここで寝るっていう発想もおかしく感じるが実際もう夜になろうとしているのだ。吸血鬼は普通夜起きてるものなんだし、僕達寝るのって規則ないけどね。


僕とフランはフランのベットに潜り込んだ。いわゆる添い寝ってものらしい。レミリアから聞いた。フランとはよくするけど、レミリアはいつも赤くなって断ってくる。なんでだろー。


「またお姉様のこと考えてた?」


「……うゆ?なんでわかったー?」


「そんな顔してた」


えー、どんな顔だよー。


「レナはお姉様のこと大好きだもんねー」


「フランのことも好きだよ?」


「うんうん、わかってるわかってる」


「ふふー……ふぁ……う」


「眠い?」


「( * _ _ )z z Z」


「寝てるし……」


レナは寝るのがめっちゃ早いのだ。




「咲夜ー」


「あれ?さっきまで3人で遊んでいたんじゃないんですか?」


「いじめられた」


「あぁ……なるほど」


全く、私が1番年上なのに二人ともいじめすぎなんだ。可哀想とは思わないのだろうか。


「ということは……今2人ですか?」


「そうね……」


「……それは大丈夫なんですか?」


「……そーね……」


狂気がなくなってから普通なフランだけど、唯一問題なことがあるのだ。


「にしても……フランはどうしてあそこまでレナのこと好きなのよ」




「んー!!レナかーわい!!」


そう、彼女は熱狂的にレナのことが大好きなのだ。もちろん本人の前では普通にしているが、こうして寝ている時や、レナがいない時はずっとこんな感じだ。


「抱きつきたいなー、ダメかなー。起きちゃうかな」


フランがこうやってレナファンなのはレナ以外のみんなは知っている。というか、フランの出してくる話題がレナのことばかり過ぎてみんなちょっと呆れているのだ。


「んにゅ……フランー、メロンパンー」


「!?」


「(¯¬¯)Zzz」


今のは寝言である。果たして彼はどんな夢を見ているんだろうか。


「なーにメロンパンって。あー、もう!!可愛い!!可愛いよ!!」


「そろそろ気持ち悪いからやめなさい」


フランがハッとして扉の方を見ると、パチュリーがこちらをジト目で見ていた。


「えー」


「えーじゃないの。レナのことも考えてあげてよ。彼が純粋すぎて今はバレてないけど、いつかバレるわよ」


「レナが可愛すぎるのが悪いんだもん!!」


フランはレナを守るように抱きついた。

……ちなみにレナが可愛いということはみんな周知の事実だ。


「……はぁ、レナ起きちゃうわよ」


「大丈夫大丈夫ー」


「……早く起きてレナ。あなたが起きないとフランが止まらないのよ……」


パチュリーはそう、心の底から願うばかりだった。




何とかフランからレナを引き剥がして、自室までパチュリーが連れていき、ベットに寝かせた。ちなみにその間、レナは一切起きなかった。魔力切れで力尽きているようだ。


「あら、連れてこられたのね。無理だと思った」


「苦労したわ……全く、フランについては考えものね」


レナが純粋にフランと仲良しだと思っている間は無理だろうが、是非ともレナにはフランに近づいて欲しくない。何というか、レナが可哀想だ。


「ったく、あなたがあの状態で二人にするからよ」


「うー……反省してます」


もとあと言えばいじめられて逃げてきたレミリアのせいでフランがああなったんだ。


「にしても……フランはどうしてあそこまでレナのこと好きなのよ……」


「出会った時からあんな感じだったものね……それから400年以上経ってるのに変わる気配ないし……」


フランがはじめてレナとあった時の反応といえば脳裏に焼き付いて離れないものだった。見た途端抱きついて、レナが真っ赤になってたし、レナがいなくなった後はずっとレナの話をしていた。


「はぁ……」


「ため息しか出ないわね」


全くである。


「……そう言えば明日は博麗神社で宴会だったわよね?パチュリーも行く?」


「たまには行こうかしら、たまには外で運動しないと、こぁに怒られるから……」


パチュリーの運動不足も、みんな周知の事実である。


「じゃ、明日は紅魔館は妖精メイドに任せて!!みんなで行くわよー!!」


全く、フランのことであんなに悩んでいたのに、レミリアはなぜ元気に声をあげられるのだろうか。


まぁ、やはり紅魔館は平和だ。

こんなフランちゃんが、書いてみたかったんです……

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