早すぎ.....
家に戻ると見知らぬ車が停めてあった。
誰の車だろう?と疑問に思ったが、それほど気にせずドアを開けた。
玄関に男の靴が置いてあるのを見て、私は玲美が朝言っていたことを思い出した。
まさかこんなに早く来るなんて......
玄関に立ち尽くしている私の耳に母の声が飛び込んできた。
「私離婚したの。これでやっと一緒になれるわ。嬉しい」
.....あのクソババア最初からそのつもりで離婚したのか。
「俺も嬉しいよ。でも大丈夫なの?こんな時間に俺を家に入れて。娘さん帰って来るんじゃない?」
「大丈夫よ。あの子は部活だから。多分18:00頃まで帰って来ないわ。」
残念だったな。私は今ここにいる。
「ねえ、キスして。」
.....吐き気しかしないからさっさと部屋に行って財布取ろう。
私は忍び足で階段を登り、準備をした。
途中で母の喘ぎ声が聞こえた気がしたが無視して家を出た。
カフェに着くと、玲美はもう席についていた。
「ごめーん。待った?」
「ううん。今来たとこー。」
「いらっしゃいませ。ご注文はお決まりでしょうか?」
かわいいスマイルが特徴の女の店員が私達に聞いた。
「じゃあ、私アイスカフェラテ」
玲美はアイスカフェラテか。
「私はレモンティーと、パンケーキのストロベリー味で。」
「かしこまりました。少々お待ちください。」
店員が去ったあと、玲美が私に、
「え?パンケーキ食べるの?」と聞いた。
私はさっきのことで腹が立っていたので、つい頼んでしまった。
「えー?聞いてよさっきさー.......
私は家での出来事を話した。
「うわーマジか。それはちょっときついねー」
「でしょ?あーなんで今日に限って部活休みなんだろう?あんなの聞きたくなかったのに.....」
「まあ、元気だしなよー。今日は私のおごりでいいからさ。」
おごりだと.......やったああああああああああああああああ
「マジマジマジマジマジ?ありがとう!ちょー嬉しい!」
「あんたはねえ......遠慮って言葉を知らないのか?!」
「よーし今日は食べるぞーこうなったらやけ食いだー!」
「やめてええええ。私の財布空にするつもり?!w」
玲美がいてよかった。私は心からそう思った。
このあと、ふたりでパンケーキを半分こしましたとさ。
今回はお母さんの好感度だだ下がりでしたね。お母さんなにやってんだよ。
まあ、玲美のおかげで最後は和みましたが、次はそうもいきませんよー
それではまた次回お会いしましょう!