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聖なる魔法師の青春理論  作者: 柊 タクト
第2章 ランクトーナメント戦
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第1話 木山家の秘密

春人(はると)のSSランク戦出場権利をかけ、天城(あまぎ)との模擬戦により見事権利を得た翌日、朝の校内の様子はいつもと違っていた。


いつも通りに上履きに履き替え、教室に向かう春人。その先には小走りで走って来る青葉(あおば)が見えた。

「おい、春人。お前噂されてるぞ!」

軽く息を切らしながら青葉は言う。

「あー、副会長の園崎(そのざき)先輩もその様な事言ってたが、俺がFランクだって事がバレてんだろ?」

「それもそうなんだが…、えっと…」

青葉は歯切れが悪そうに答え、春人からスッと目をそらす。

「お前の家の事が何故かバレてるみたいなんだ」

「は?冗談はよしてくれよ、もしそんな事になったら…」

春人は表情をきつくし、考え込むように手を顎にあてる。

「ああ、あの国内最大のEデバイス開発・製造会社【木山グループ 】の御曹司であり、魔法という概念を発見しEデバイスの第一開発者、木山(きやま) 秋水(しゅうすい)の孫でもあるお前がFランクだとバレたらなー… 」

青葉は顔を手で塞ぎ天を仰いだ。

「この前悪目立ちするなと雪菜に言われたばかりなのに…。すまん青葉、青春どころじゃなくなった、俺は今すぐ…」

春人は教室とは逆方向に向きを変え、走り出そうと1歩踏み出した時、現状ではありえない光景が広がっていた。

「うわ!あれが木山の御曹司か!次のデバイスの新作いつ出るんだろうなー」

「見て見て、あの方が春人様よ!天城会長と互角に戦ったらしいわよ!」

「もしかして、木山の隣にいるのAランクの青葉君じゃね?俺もあいつみたいに強くなりてーなー」

…想像を超える圧倒的光景っ!!!

「春人…、本当に青春どころじゃなくなったようだぞ…」

「こ、これも青春の内さ。」

春人と青葉は苦笑いを浮かべながらそう言っった。

(これでますます負けられなくなった。バレたからにはメディアにも取り上げられるはず、今まで裏で極秘にされていた俺がFランクだという事を…。だがこれはチャンス。Fランクの俺が勝ち、この世を変える。新道先生も望む様に)


そして、春人は再び前へと進み始めるのであった。




お読み頂きありがとうございます。長い期間空いてしまいましたが、これからも聖なる魔法師の青春理論をよろしくお願いいたします。

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