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愛と偽りの甘い関係  作者: 篠宮 梢
前奏
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 この世界は偽りで出来ている


 愛?

 恋?


 それが何の役に立つ。


 正義?

 優しさ?


 それが必ずしも正しいと言いきれるか。


 なればこそ、演じよう。

 

 この世界が求める虚像の姿を。

 そして歌い、奏でよう。

 この世界が求める偽りの物語を。



 誰しもが目を背ける真実から逃れ、踊り明かそう。

 

 やがて世界は滅びを迎える。

 その時まで、愚かに歌い、演じ続けよう。


 それがこの世が求める真実であるのならば。

 

 


 誰が言ったか、それでもこの世界は美しいと。

 誰が願ったか、それでも愛せずにはいられないと。


 ならば証明してみせよ。

 そして歌い上げてみよ、演じてみせよ。


 信じるに値する真実を

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