既読の意味
短編です
そろそろアイコン変えようかな。
SNSとメッセージアプリ、どちらも、友人と一緒に撮ったプリクラの写真にしている。と言っても、高校の時の友人との画像で、最近その子とは連絡が取れていなかった。
3日前、急にその子から連絡が来て[久しぶり、今度一緒にランチしない?]なんて送ってくるもんだから、久しぶりにあの頃の楽しい記が蘇った。私は二つ返事でOKを返した。
でも本当に久しぶり。今何をしているんだろうと、時々思い出してはいたけど、そう言えば彼女の最近の情報、あまり追いかけていなかったかも。
相互フォローをしていた、高校生の頃に作ったSNSのアカウントを開き、フォロー欄から友人を探す。彼女も私と同じ画像をアイコンにしているから、すぐにわかった。つい一週間前までは更新があったみたい。遡ると、高校を卒業してからは、2~3日に一度は更新する程度の頻度だったみたい。高校生の頃は、何かに焦るようにSNS更新してたな~。内容は「授業だるい」「帰りたい」「お腹すいた」みたいな、他愛もないもの。でもその頃のSNSが一番楽しかった記憶がある。最近のは「仕事疲れた」みたいな社会人らしいつぶやきになっている。私とたいして変わらないわ。
そしてその他のつぶやきは、彼氏についての内容ばかり。高校生の頃からずっと付き合ってる彼氏がいたんだよね、あいつ、羨ましい限りだわ。投稿を見る限り、未だに仲良くしているみたい。へぇへぇ、お熱いこって。
一番最後のつぶやきは「会うのダルイけど会わないと・・・」なんてつぶやきで終わってた。でもそのつぶやきは一週間前。私と会う約束をしたのは3日前だから、私の前にも他に誰かに会ってたのかなぁ。結構社交的で、友達多かったもんなぁ。
と、そろそろなんだけど、遅いなぁ。高校時代、アイツ、遅刻とかしたことなかったのに。今日は珍しくギリギリなのに来てない。
[ついたよ~]
とだけ送ったけど、既読もつかない。ありゃま。電車遅れてんのかな?
まぁ、私待てる人だからいいんだけどねぇ。
SNSを遡りながら待っていると、一か月前のつぶやきに沢山コメントがついているものを見つけた。
開いてみると、粘着気質のようなアカウントから、「かわいいね」「どっちが君なの?」などと声をかけられていた。アイツは冷たくあしらってたみたいだけど、相当粘着されてたみたい。でもそのアカウントは、もう凍結されていて、そいつの他のつぶやきは見られなかった。
「キモ・・・」
私もやっぱりアイコン変えよう。とりあえずSNSは早急に。どこでどんな情報が抜かれているか、わかったもんじゃない。友人が来る前に、アイコンを他愛もないキャラクターものに変えた。高校時代から好きだった有名なキャラクターだ。とりあえずこれで一安心だろう。
それにしても遅い。連絡もないなんて。
そう思って彼女のメッセージアプリを開くと、既読がついていた。あぁ、良かった。追撃になっちゃうけど、とりあえず[駅のカフェ前にいるから~]と送るとすぐに既読が付いた。お、画面開いてるな?早く来いよ~。
[このキャラクター好きなんだね]
——え、何言ってんの?——
私がこのキャラ好きなの知ってるはず・・・。




