第3話Ⅱ Sideミヤ、ルリ
《手で触れたものが、融けるようになったんです。》
衝撃の電話から2日。
頼まれた革手袋を買って向かったアリスの部屋の惨状と、
目は覚めたものの混乱するスズカの姿に導かれた困惑。
実演してくれたのを見て一周回って冷静になり、始めに考えたことは、
どこの誰に相談すべきなんだこれ
有給をとって信用できる専門家を駆けずり回って探し、
ようやく見つけたどうやら大丈夫そうな機関。
縋るような思いでとった連絡。
「初めまして。輝士協会から参りました。
僕はルリ、こっちはカイリです。」
そこから派遣されてきたのは
どう見ても10代の少年2人。
あぁ、疲労と理解能力の限界だ
遠のく意識の中で、義妹の声が聞こえた気がする、、
「ミヤさん!?大丈夫ですか!?誰か!そこの看護師さん!!」
「うちの義兄が失礼しました、、」
すったもんだを終えて、目の前にはやつれた少女。
第一印象は「白」だった。
白に近い銀髪に翡翠色の瞳、白い肌に茶色の革手袋と目元のクマが浮いて見える。
一本の三つ編みにした髪が鎖骨のあたりに垂れ、白いシャツにグレーのスカート。
目、以外の彩度が低いと言うか、どこか儚く幸が薄そうに見える。
万人受けするような美人ではないが、整ったものに破調が混ざった少女。
「、、?」
しまった、まじまじと見つめすぎた。
「いえ、こちらこそ驚かせてしまい申し訳ない。お兄様は大丈夫そうでしょうか。」
「はい。過労でした。休めば良くなります。私が心配をかけたばっかりに、、」
伏し目がちにしょげてしまった。長いまつ毛も白。
「ねぇ、アリス?ちゃんだっけ?15だって聞いたんだけど」
「? はい。」
「タメ口でいいよ。俺、あっ カイリってんだけど、同い年だし。
あとコイツ、ルリね。コイツも一個しか変わらないから」
コイツ、初対面のこちらを怪しんでいる子になんてことを。
実際困った顔をしている。
「カイリ、流石に馴れ馴れしすぎないか?」
「だってルリちゃん固っ苦しいからさぁ。ね、いいでしょ?アリスちゃん?」
ニヤァ と音が聞こえた気すらする。
「しばらく黙っとけ」
バシッッッ
「痛ッ!毎朝30分かけて髪セットしてんのに!!
頭引っ叩くのはやめてって言ったじゃんね!?ッちょまじやめて
ッッこのやろっ複数回の覚悟は!できてないってッねえまじ」
「ふふふっ」




