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血を見る対決。

[第7話] 血を見る対決。


夢美Bは一体どこへ消えたのか?

なかなか本人に出会えなかったから、今日は奴を消す絶好のチャンスだと思っていたのに........。

そんな事を考えていると、消えたはずの奴が私の背後に現れた...。

よく見ると、足元は注意事項の通り存在の色が益々濃くなっていた...。

ついに夢美Bと決着をつける時がやってきたのだ!!


夢美B:「おかえり」

夢美A:「ここで何してんの?」

夢美B:「彼のために夕飯を作っていたのよ」

夢美A:「私の邪魔をしないで...」

夢美B:「私はあんたの分身。あんたも私の分身。だから彼にとってはどっちでもいいんだよ」

「なら、どっちがこの世に相応しいか勝負しなさいよ!!」

「どっちの料理しょうぶよ!!」

夢美A:「よーし、彼に美味しいと言わせた方が勝ちよ。負けたら潔く消えなさいよ!!」

という事で、料理で決着をつけることが決まった...。


私は血を争うような展開になるのかと不安だったのだが、正直なところ予想外の流れに少しホッとしている...。

「奴もフェミニストだったんだな...」

しかし勝負といっても、本来はもう一人の自分なんだし、考えていることも同じはず...。

そんな事を考えていると、彼が帰宅...。

彼は驚くが、幽体離脱によってこんな状況になっている事を私は今までの経緯を含めて説明した...。

世の中が幽体離脱の流行に乗っているだけあって、彼の理解は意外にも早かった。

そういう事で、料理対決の審判は彼に委ねられた...。

ついに彼が見守る中、どっちの料理しょうぶがスタートする...。


私の得意料理は、オムライス、カレー、アヒージョ。

もちろん夢美Bも同じ。

対決する料理はアヒージョ。

制限時間は60分。

ついに料理スタート!!

二人は食材切りから味付けと煮込みまで、全く同じ動きを見せる。

アヒージョは鶏肉と野菜を入れ、スパイスやニンニクで味付け。

シナモンシュガーを振りかけ完成する。


〜アヒージョのレシピ〜

鶏肉        400g

ブロッコリー    1/2個

玉ねぎ       1個

オリーブオイル 適量

ニンニク 少々

レモングラス 少々

ローズマリー 少々

バジル 少々

シナモンシュガー 適量

※しばらく煮込むと肉の水分で水嵩が増してくるので、よく煮込むほど旨味が増します。


ついに60分が経過。

見た目は全く同じで、どちらも引けを取らない雰囲気!!

審判となる彼がついに料理を口に運ぶ...。

「美味い!!これはまるでスペインの風だ!!」

「どっちも美味しいよ!!」

しかし、食べ進める内に、彼が首を傾げ始める...。

こっちの料理、ほんの少ししょっぱい気がするんだけど...。

なんと、初見は良かったのだが、食べ進める内に、片方だけが完食。もう片方は食べ残してしまう結果に...。

これは明らかに決着が付いた瞬間なのか??

彼はどちらを選ぶのか?

見るからに勝負は見えているのだが...。


この勝負は負けた方が消されるという定め...。

明日を生きる命運は彼に託された...。

果たして勝者はどちらになるのか...?

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