017:業を背負ってなお、強さを目指す愚者たち
「 おい、クソガキ!!ちょっとこっちに来い 」
頭に浮かび上がるまだ俺が气流力の掌握に成功したばかりで、師であるウィル•クルーザーの教えを受けていた頃の光景。
「 お前はバカだが頭はキレる。だから一応教えといてやる、いいか一度しか言わないぞ 」
その言葉と共に廃棄されたものであろう、上蓋がない為に雨水が9割程溜まった成人男性の鳩尾程はある大樽を目の前にする。
そうだ、この記憶が確かにあるからこそ、メリッサさんが行った『体外に气流力を放出し操作する』などという技術が信じられないのだ。
記憶で鮮明に映された師は落ちていた枝を手にし樽の水へと刺す。幼い俺は背伸びをしてどうにかそれを凝視していた。
「 いいか、この樽がお前の身体だとすればこの水こそが气流力だ。气流力とは流動する力、こうして掻き混ぜるように体内で循環させる事で初めて力を発揮し、その速度が速ければ速いほどに得られる力は大きく、強くなる。けどな…… 」
水に刺した小枝を回し渦を作る師だが、その速度は段々と早くなってゆき、限界を迎えたそれは激しい勢いで樽の中を飛び出し周囲に撒き散らばってゆく。
「 气流力の循環速度には限界がある。何故ならこの力は体内の血管を流動経路としているからだ。この経路の限界を超えた速度で力を動かせば、气流力は至る所で血管を突き破り結果、大量の出血を伴い高い確率で死に至る。そうでなくても、もう2度と普通には生活出来ないほどの損傷は確実だ。つまり、お前の望み通り強くなりたいなら气流力の循環速度を上げるのは必須としても、その速度には限界がある。これをしっかり覚えておけ、いいな?クソガキ 」
覚えている。これは气流力を駆使するにおいて最も気を付けている事だ。今だ未熟ゆえに自らの限界循環速度まで力を動かす事は出来ていないがそれを手にした時、俺の可能性はいよいよ頭打ちになってしまう。
それを裏付けたのがこの後、俺が投げかけた問いへの答えだった。
「 ……あの、先生。この气流力を血管以外の場所、例えば手に傷をつけて血管から出る血に紛らせ体外に放出するとかって……出来ないんでしょうか?血管以外の場所なら循環速度の限界なんて気にせずにいられると思ったんですが 」
そうだ、俺は確かにこう聞いた。それはまさにメリッサさんがやっている行為に類似した疑問だ。
脳裏に過去の映像を思い出す、師が俺に返した回答を……
「 てめぇ、俺のことを先生だとか師匠だとかほざくなと何度言えば分かるんだ!!……はぁ、まぁいい。それこそまさに俺がお前に言おうとした二つ目の教えだ 」
言葉を口にしながらも師は「膝をつけ」と樽の前に跪くように促す。そして疑問を浮かべる幼い俺の眼前にある木版を蹴り、砕けたそこから中の液体を放水させてみせた。
咄嗟の事に驚き、慌てて両手でそれを掬うが穴の開いた樽から出る液体は止まる事なく桶としている手の平を溢れては当たり前の如く地面へと流れてゆく。
「 さっき言った例えでいうなら、今お前の手にあるものはこの樽という肉体に出来た傷から放出される气流力と言える。さぁ、制御してみろ。急がないと生命維持に必要な力さえも抜け出て死ぬ事になるぞ? 」
それを耳にし必死に四苦八苦している幼い俺が思い出されるが、それは元より無理な事であった。器に入っている液体ならまだ扱いようもある、しかし、型に収まらず流れるだけの水を制御する事など出来ようはずもない。
内包していたそれが全て流れ底をつく。師は言葉を続けた。
「 これが本当に肉体であるなら、お前は全身の气流力を全て失い死んだ事になる。气流力は血管という道が予め定められているからこそ制御する事が出来る、もし巡る場所がないのなら思考や生存の都合などお構いなしに霧散し広がり続ける、これを決して忘れるな。お前がこの先どんな力を手に入れようが俺の知った事じゃない、けどな中途半端に教えたとは言え自爆なんかで死なれちゃあ目覚めが悪いからな 」
師は一度しか教えない、と言えば絶対に同じ事は口にしない。故に俺にとってこれは忘れる訳にはいかない大切な記憶。
それに一言一句間違いはない。
しかし、今だ目の前で闘う彼女はそんな俺の常識を遥かに凌駕している。
ギガスベアーに放つ手の平、その腹先に目視出来ない气流力を反発の力を持つ反回転の渦として発現させ、触れた巨大の顔面を全身ごと吹き飛ばしてみせる。
理解出来たと思った矢先、受け入れられない事実と直面する。
無意識に先程まで駆け巡っていた思考は止まってしまい、ただただ呆然と立ち尽くしてしまう自分がここにいた。
「 よしっ、それじゃちょっと休憩 」
苦痛など一切ない、むしろショッピングでもしているかのような陽気な呟きと共に彼女は指を擦り合わせ「パチンッ」と乾いた音を響かせる。するとそれに応えるようにギガサスベアー達の背後から出現した数千はあるであろう鎖の群は、瞬く間に巨大二つの四肢に巻き付き完全なる拘束を披露してみせた。
咆哮を上げ踠方く獣達は、それが無駄であると本能では理解していてもなお暴れ続ける。そんな二つなど無視とばかりにメリッサさんはゆっくりと今だ呆然をそのままにする俺へと歩み寄り顔色を伺ってくる。
「 その様子なら气流力を体外に出す事の危険性はもう知ってるみたいね。なら話は早いわ 」
彼女は俺の手を取り、真っ直ぐな視線をこちらに向ける。
「 カイル君、君はどうして气流力を全身に巡らせる事が出来るの? 」
「 ……え?何故ってそれは 」
そういうものだから、だ。そうとしか言えない。
力を循環させること。それは气流力の発現•掌握に成功したものだけが成せる技術であり、理屈は分からないがそういう風に教えられ身に付けたものだ。
そう出来るからこそ、そういうものだと今まで深く考えた事はない。それは今でも変わらず、だからこそメリッサさんの質問。その真意が分からない。
「 气流力とは人間族の肉体で常に循環している力の名称。例え発現出来ていない者でもその体内には無意識にこの力が巡り続けているの。私たちのような气流力使いはそれに気付き使役しているにすぎない。なら、何故使役出来るのか?それを考えた事はある? 」
その言葉を耳にすると共に何かが引っかかる感覚。俺は一度似たような事を聞いた事がある気がする。しかしそれは少し違ったというか、メリッサさんが投げかけた疑問への……答えのような……
必死に過去を詮索してみせる。
俺が学んだ事、学んだ大切な事。
教えを受けていた光景を、師の言葉を何度も思い出しては繰り返し頭に投影する。
气流力の発現に成功した瞬間の記憶……違う。
掌握に成功し、初めて体内で力を循環させた記憶……これも違う!!
浮かび上がる様々な記憶のワンシーン、それらを手に取っては放ってゆく。そんな事を頭の中で何度も繰り返し、思考を回転させ続ける。
ギルドに所属した日の光景。
仲間達と魔物を討伐した思い出。
・
・
師が一度しか言わないと樽を使って俺に气流力の危険性を説いた記憶……
『 これが本当に肉体であるなら、お前は全身の气流力を全て失い死んだ事になる 』
「 ーーーッッ!!? 」
……これだ。思い出が現実の応えを導き出す瞬間、それは突然に訪れる。
俺は確かに聞いた、絶対に忘れないように記憶した教えの続きを呟く。
「 …… 气流力は血管という道が予め定められているからこそ、制御する事が出来る 」
そうだ、俺はちゃんと教わっていたんだ!!理解出来ていなかった、気付いていなかっただけなんだ!!
「 道が定められているから、制御出来るんだ 」
「 その通り!!私たち人間族は産まれてすぐに全身へ張り巡らされた血管という道筋へ無意識に气流力を流し続けていたからこそ、その力に目覚めてすぐ制御する事が出来た。つまりこの力を扱うにおいて最も必要な要素、それは感覚の認識と確実なる意識。大気に放出するこの力が流れるべき道をハッキリと意識し、それを確実に認識出来た時、气流力使いは更なる高みを手にする事が出来る!! 」
全ての謎が晴れ、力への道が示される。開かれた新たな可能性に湧き上がる高揚感、そんな俺にメリッサさんは満面の笑みで「やるじゃない!!」とまるで自分の事であるかのような歓喜を向けてくれた。
静止しかない黒一色であったはずの未来が白で塗りつぶされてゆき新たなキャンパスへと変わってゆく。
もうパーティでも開きたい程の喜びが心を満たすが、そんな俺を横目に「よしっ!」と言葉を発するメリッサさんの声が、ここは戦場であると思い出させてくれる。
彼女はその手に二つの、俺の身長の3倍以上はあるであろう全長を持つ鎖を発現されると、その一つをこちらへと差し出す。
意図は分からないがそれを受け取り握りしめると、メリッサさんは言葉を続けた。
「 それじゃあ、実践してみましょうか? 」
この場所は喜びを分かち合い、感傷に浸る場ではない。
今日で何度目になるか分からないが、再び自らへ喝を入れ直す。
「 この技術は本当ならまだ教えない方がいいものなの。何故ならあまりにも取得が難しくこれに失敗し命を落とした气流力使いは数え切れないほどだから。現に私に力の使い方を教えてくれたパパも十分には取得出来ていなかったし……話ではパパ以前の継承者ではこれを完全に身に付けられた者はいないって言ってたわ 」
「 そんなにも難しい技術、メリッサさんはどうやって手に出来たんですか…… 」
「 ふふ、裏技を使ったのよ 」
気を抜けば魅入ってしまう程に美しく妖艶な笑みを溢す彼女は手にする鎖をジャラリとならしてみせる……成る程、そういう事か!!
理屈さえ分かってしまえば、地上で見たメリッサさんが手にする絶対兵器が持つ力、その能力こそが彼女がいう裏技の正体であると容易に理解出来る。
「 【魂を誘いし蠢き】が発現させれる魔力で作られた鎖には气流力を流す事が出来る。つまり発現させた鎖を身体の一部と意識してその認識を拡張させたんですね!!そして体外で力を巡らせる感覚を身に付けた 」
「 大正解!!さっすが、よく回る頭をお持ちで 」
なんて人だ。こんな考えをもった強者がいるなんて思っても見なかった。魔冠號器を振るうだけの絶対兵器としてではなく、自らの技術を高める為の手段として手にしているのだ。
考えてみれば一理ある。【巨人族】が手にする事で最大限の力を発揮する魔冠號器があるのであれば、人間族専用の絶対兵器があってもおかしくはない。
【魂を誘いし蠢き】という魔冠號器がまさにそれだったのだ。
まさか人間族専用の絶対兵器が使用者自身の力を更なる高みへと昇華する為の鍵であっただなんて、一体メリッサさん以外にこの事実に気付けれた者がどれほどいるのだろうか?
「 といっても、一筋縄じゃいかなかったけどね 」
おそらく、未熟な俺でさえ容易に想像できる程の辛く厳しい鍛錬を思い出しての事だろう、彼女はぎこちない笑みで苦笑を漏す。そして手首に巻き付けその一端を握り締めるように先程魔力で発現した鉄の長蛇を装備し、構えた。
「 前提として气流力を【攻撃法】として使用する為にはまず、その循環速度を限界値まで高める必要があるの。幸いカイル君はもうその域に達してるようで安心したわ 」
「 いや、俺はまだそこまでの域には…… 」
「 そんな事ないわよ? 」
言い終わるよりも先にメリッサさんは俺の目へ指を向ける。
「 さっき私の闘いを観ていた時、その目が痛くなる感覚はなかった?あったなら、それが貴方にとっての气流力を循環させる限界値を示す合図。ちなみに、もしその痛みを無視して力を使い続けたら本当に大変な事になるから、程々にね 」
手の平を眼前まで動かしそれを注視する事で、先程痛みが引くと共に下がった視力が戻っているのかを確認する。
どうやら今は問題なく目が見えるようで安堵を溢す。成る程あの感覚がそうなのか、ちゃんと覚えておかなければ……けど
「 あの時の感覚を再現するのは難しい、でしょ? 」
簡単に思考を読まれた事に「ハハハ」と情けなく苦笑を返す。
完全に無意識でやってしまっていた事だったのだ。それを意識してもう一度やるなら、少し練習が必要だ。情けない事にそれが今の俺が持つ実力であった。
「 何も難しい事じゃないわ、君は气流力の危険性を理解している。理解しているからこそ、無意識に体内で巡らせる力に制限をかけているのよ。そして長い年月その意思が宿っていた肉体を簡単に変えることは出来ないわ。でも、この鎖にそれは必要ない 」
笑みと共に彼女が手にする鎖からどこか不快を感じさせる音が発せられる。この音は……そう、まるで羽虫が耳のすぐ近くを飛び去っていった時のモノを高音にしたかのような。
よく見ると長蛇のソレは小刻みな振動を繰り返している。
「 循環の限界速度を超えた气流力はその経路を大きく傷付ける。けど、そこが魔力で作られた鎖の内部、簡単に壊れる事がない場であれば激しい流動はやがて振動へと変わり、更なる力を露わにする 」
不快であった振動による音が次第に静かになってゆく。そして一見で理解できる程であったその現象は彼女の意思と技術により超速振動へ進化させられた事で安定化し、まるで鎖自体が何も動いてないようにさえ見える。
しかしそこが垂れる堅い地面はまるで掻き分けられた砂のように少しの音と共に開かれてゆき、もしこれに触れようモノなら大怪我は必須であろう恐怖が感じられた。
そこまでの準備が完了すると、彼女は拘束していたギガスベアーの一つを解放する。それにより待っていたとばかりに突進を始める巨大にその鎖を構えた。
「 私はこの技を【流鏖撃】と呼んでいるわ 」
言い終わると同時に間合いへと侵入した巨大へ振るわれる、超速振動を纏う一撃。同時に鎖という小さな鉄塊がぶつけられたとは到底思えない程の轟音が一体に響き渡る。
そしてギガスベアーの顔面を捉えた鉄の長蛇によるその猛威は、最も容易く多量の血飛沫を宙へ、その顎や中にある牙を端折り、または抉り飛ばしてみせた。
先程みた反発の平手を優に越える威力をその身にした巨大は思わず両膝をつき苦痛の咆哮があげる。
「 本当にごめんなさいね。もう楽にしてあげるから 」
いつの間にか触れるられるほどに接近していたメリッサさんの手が優しく巨大に添えられる。そして次の瞬間、思わず顔を顰めたくなるほどに生々しく不快な、大量の肉が裂け潰れる音が響くと共に金・級とされたその存在は抉れ捻れ、砕けてはただの肉塊へと変わり果てる。
「 さっきの【流鏖撃】で使った循環速度を更に上げ、大気中で引き込む力を持つ回転に変える事で成す技。私が使える技術の中で最も強力な一撃、それがこの技【流衝波】よ。とは言ってもこれは【流鏖撃】よりも更に取得難度が高すぎるから……まぁ、覚えとく程度で、ね? 」
そう変わらずの口調で話す全身の所々が眼前で四散した血肉によって悍しく彩られた彼女を目に、先程まで感じていた力の可能性を目の当たりにした高揚感は段々と薄れ、代わりにこの技術が持つ狂気に対して強い恐怖を感じてしまう。
目に見えない流動の力を駆使した殺しの技。
メリッサさんが伝え聞いた話が本当ならこれは遥か昔から存在する气流力を極めし者が辿り着く境地。
それは誰かを癒す力でも、手を取り合うものでもない。ただ【殺す】為だけの術。
歴史上の記述において、神となる為ならありとあらゆる卑劣、醜悪を晒し、例え同族に手を掛けてでも【殺し奪う】手段をとったとされる古代の人間族。
しかし、俺たちの血は今も昔もさほど変わっていないのだ。
神となる権利を奪い取る為に殺す。
これが生き生かす為に殺す、になっただけだ。
聞こえがよくなっただけ、その本質【殺す】というものに違いはない。
本当に俺はこの力を、その高みを目指しても良いのだろうか?
そんな頭の片隅で蹲る感情が、拳を少し震わせる。けど……止まることは出来ない。
強くなりたい、それが呪われた力を掴んでしまうこととなってでも……殺さなければ何も守れない。
殺さなければ、全てを失う……
不安を訴える感情を消し去り覚悟をその目にする。
そんな俺を目にメリッサさんはその肩に優しく手を乗せ、ゆっくりと言葉を流す。
「 残った一体はカイル君が相手をなさい。今の君に【流衝波】はまだ無理だけど【流鏖撃】なら出来るかもしれない。安心して、もしダメでもその時は私がしっかり処理するから 」
「 ……はい 」
彼女から渡された鎖を持つ手に力が入る。それに合わせ背後から発せられる「なら私も」という声へ視線を向けると回復を終えたイヴリンさんが目についた。
正直な話、今日だけでメンタルはもうガタガタだ。高揚感だったり不安だったりとても一日で経験するにはあまりある事ばかりで、そんなのばかりだからか、気がつくと俺は彼女へと頭を下げていた。
「 イヴリンさん、すみません。俺、なんの役にも立ててなくて……それどころか足を引っ張ってばかり 」
これまではいつもリースとルイスと一緒に闘ってきた。そういえば一人で何かに立ち向かうなど初めてなのかもしれない。
そして実感した、いや再認識したという方が正しいだろう。
一人の俺はそんなに強くない。いつもの仲間達がこんなにも大切な存在だった事を今やっと気付く事が出来た。
俺は……弱い
そんな弱気な言葉を遮るように感じた優しい温もりに頭を上げると、柔らかな笑みで俺の髪を撫でるメリッサさんと、同じく優しくまた自信のこもったキリッとした笑みを向けてくれるイヴリンさんが目に入る。
「 何をいうんだい、君がいなければ私達はここに辿り着けてはいない。そうなれば町ではまだ犠牲者が増えていただろうし今以上に大変なことになっていたのは明白だ。君という優秀な冒険者がいてくれてよかった。まだ早いだろうけど礼を言わせて欲しい……カイル君。私たちをここに連れてきてくれて、その力を貸してくれて、本当にありがとう 」
「 私からも……カイル君。ありがとう 」
二人の温かい言葉が心を癒してくれる。俺は確かに弱い、この闘いでは足を引っ張ってばかりで……役立たずだ。
けど、そんな役立たずでも町を守る事が出来たのかもしれない。
守りたいと思った者たちの未来、その笑顔を守る事が出来たのかもしれない。
拘束されたままのギガスベアーが咆哮をあげる。
それを耳に少し余裕が出来た心で、二人に微笑を返した。
「 まだ、終わってないですよ 」
「 あぁ、そうだね 」
「 二人とも、ファイトッ!! 」
今日はこれが最期の闘いだ。
温かなモノで満たされる心で、俺は覚悟を力にギガスベアーと対峙する……ーーー




