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イケメンなのに陰キャすぎて幼馴染としか喋れません  作者: ひめのなぎさ
第二章 夏休み
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第2章 第35話 涙で霞むのは視界よりも心かもしれない

別に死にたいわけじゃない、生きたくないだけ。ただそれが私の本音。努力したくないのにしてしまう、希望なんてないのに探してしまう。人間だから。でももう疲れた。だれか、頑張ったねって言ってよ。私も言うから。

第2章 第35話 涙で霞むのは視界よりも心かもしれない

 触れたらダメな優しさなんてことはもうわかったよ。

 でもね、もう触れてしまったの。

 もう戻れないの。

 甘いチョコレートを口に含んでしまったらたとえその中が苦くても飲み込むしないように。


 「ごめん」

 

 大輝と三木君にその言葉だけを伝えて私は教室を飛び出した。

 いくつも二人に言いたい言葉が浮かんできたけど喉につまって何も言えなかった。

 

 「ごめん、ごめん、ごめん……」


 走ってぶつかりそうになる人か、それとも大輝と三木君に対してかわからない。

 誰にも顔を見せないようにできるだけ下を向いて走った。

 どこにも行く当ても別になかったけどとにかく人がいない方に。


 「はぁはぁ……」


 5分ほど走ると周りには誰もいない。

 目的地もなく走ったからか自分でもここがどこかわからない。

 そう思ってあふれる涙をぬぐって視界を整えると近くにベンチがあったので端っこに座った。


 「ふぅ」


 あえて大きな深呼吸をして自分を落ちつかせる。

 大丈夫。

 先輩は悪い人じゃない。

 だっていつも優しく接してくれるもん。

 大丈夫。

 ゆっくりと目を閉じて自分に言い聞かせていると、


 ドン


 なにやら近くで音がしてそこからいくつかの足音が聞こえたが1つの足音が近づいてきた。

 なんだか怖くて逃げようとしたけど足がすくんで動けなくて目をぎゅっと瞑る。

 

 「あれ、紗季ちゃんじゃん」


 優しい声に目を開けると一人の男子生徒がいた。


 「井島先輩」

 「どうしたの、こんなところで」

 「い、いや……」


 先輩のことで教室を飛び出してきたなんて言えない。


 「まあ、いいたくないなら聞かないよ。でもこんなところ一人で来ない方がいいよ。ここは人通りもほとんどないし夜になったら明かりも少ないから」


 そう言いながら先輩は私の横に座る。

 

 「は、はい。あ、あの」


 先輩の優しさにまた触れそうになってしまったから話題を変える。

 

 「ん?」

 「さっき何人かといましたか?足音が聞こえたんですけど」

 「あぁいたよ。この奥、古い体育倉庫なんだよね。普段使われないけどちょっと先生に頼まれてね」

 「あ、そうなんですね」


 なんか嫌な予感がしたけどどうやらちがったみたい。

 

 「え、えっとじゃあ私もう戻りますね」


 大輝たちの言葉が脳裏によぎって一応離れようと、ベンチから腰を上げるとポケットからハンカチが落ちた。


 「紗季ちゃんこれ落としたよ。ってこれ2回目だしこのハンカチあの時のだよね。紗季ちゃんがハンカチ落として初めてしゃべったときのやつ」

 「は、はい。ありがとうございます」


 ダリアの刺繍がされたハンカチを受け取って、私は教室に戻った。

 大輝も三木君も一瞬だけ私の方を見て目を逸らす。

 その日以降、先輩と以外は誰ともしゃべらなかった。


 そんな日がすこしだけ続いたある日、事件が起きた。

 先輩からスマホにメッセージが来た。


 (前に会った昔の体育館倉庫まで来て)

 











 


 




















 

 

 

 

前回同様、作者の駄文の前書きでした。、

次で紗希の回想回は終わりになる予定です。

いいね、ブクマ等よろしくお願いします、


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