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イケメンなのに陰キャすぎて幼馴染としか喋れません  作者: ひめのなぎさ
第二章 夏休み
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第2章 第32話 明日への足踏み

それぞれの過去があり今があり未来がある

交わっている現在から見た過去は所詮過去でしかない

ただ今を共有できる人たちと未来を共有するためにはその過去をも共有しなければならない

簡単そうで当たり前で難しい話

 ガラガラ


 「たっだいま~」


 勢いよく開いた生徒会室のドアと同時に渚先輩が満面の笑みで入ってきた。

 

 「「おかえり」なさいです」


 望先輩と俺、海原雄志の声が重なると渚先輩はぷふっと笑いを吹き出す。


 「えぇー二人ともなんか仲良くなってなーい?」

 

 にやにやとしている渚先輩とは対照的に望先輩はすこしキリっとした顔に戻って、


 「先輩と後輩ですからね。当たり前ですよ」

 「そうです!」


 俺も望先輩に乗っておく。

 望先輩との距離が縮まったのならそれでうれしいし。

 そんなことを思っていると、また生徒会室のドアが開いて


 「おはようございます」


 さっきの渚先輩とのギャップだろうかいつもよりさらに落ち着いた雰囲気の遥がいた。


 「おはよう、遥さん」「おはよ遥」

 「おはようございます。望先輩、雄志」

 

 いつもの席に生徒会メンバーが座るとどこか背筋に力を入れてモードが切り替わる。

 すこし寒いぐらいの冷房を効かせながら今日の生徒会活動が始まった。


 ――――――――――――――――――


 夏休みが始まっていつも通りの応援団の練習。

 照り付ける日差しになれることはないけど、最初よりは体力がついてきてすこしうれしい。

 でも日焼け止め塗ってるけど絶対焼けちゃって悲しい。


 「風香、お疲れ様」「風香ちゃんお疲れ様」

 

 グループ練習の時間が終わって別グループだった紗季ちゃんと良太君が近づいてくる。


 「二人ともお疲れ様」


 私、松原風香も手を振り返して近寄る。


 「今からお昼休憩だって。一緒に教室戻ろう」

 「うん!」


 つい昨日とってもしんどそうにしてた紗季ちゃんなのにちゃんと今日も練習に来ているのは本当にすごい。

 大輝君が私を励ましてくれたようになにか紗季ちゃんに言ってくれたのかもしれない。

 私なんかが紗季ちゃんと良太君の力になりたいって思っているのはおこがましいのかもしれないけどそれでも力になりたい。

 雄志君と大輝君にそう言っちゃったんだもん。

 だから二人とも、がんばって、笑顔で居てほしいな。

 独りになるのはつらいから。


 ――――――――――――――


 「わりぃ、遅くなった!!ごめん!」


 勢いよく開いたドアに俺、海原雄志は顔を向ける。

 遥、風香、紗季、良太も同じように。


 「大丈夫だよ、大輝君。私と雄志も今来たところ」

 「私たちもお昼ご飯食べてたからちょうどいいぐらいだよ」

 「遥、風香~。ありがとう~」


 そういいながら大輝はどすっと椅子にまたがって座るのを見届けて、紗季が緊張したような面持ちでゆっくりとしゃべり始めた。


 「みんなあつまってくれてありがとう。今日は雄志や風香、遥に伝えておかないといけないことがあってみんなを呼びました。忙しいところありがとう」


 いつものすこしがさつというか荒っぽい紗季ではなくてどこか遥と同じような雰囲気を感じる。


 「私と良太は昔、青団の団長と少しトラブルがあったの」

 

 そう言うと紗季は良太といったん目線を合わしたあと小さく深呼吸をして俺たちしかいない教室なのに声を抑えるように昔話を始めた。


 





















 

投稿がんばってます!!

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