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イケメンなのに陰キャすぎて幼馴染としか喋れません  作者: ひめのなぎさ
第二章 夏休み
60/71

第2章 第26話 頼られる信頼と頼る不安

第1章と合わせて60話目です!

ボタンのかけ違いのような同じステージにいるはずなのにすれ違ってしまう恋を書いています。

 「次の大会が最後かもしれないんだ……」


 自分で口にしたはずの言葉なのに胸がぎゅっとつぶされそうになる。

 俺、獅子原大輝がどこかで気づいていたけど気づかないふりをしていた現実。

 3年生が今回の大会で引退すると必然的に2年生がメインになる。

 そうしたら嫌われてる俺はもう大会には参加できないだろう。

 いや、大会だけならいいほうか。

 練習すらまともにさせてもらえないかもしれない。


 「紗季と良太とおなじじゃねーか」

 

 人に頼れって言っておきながら一人で抱え込んでるのは俺の方じゃん。

 でも、紗季と良太は今頼れないし雄志に相談するか?

 でも雄志と遥は生徒会めっちゃ忙しそうだし。

 ならやっぱり……。

 横に投げていたスマホに手を延ばして俺はNineをタップして松原風香と書かれたトークルームを開く。

 公式戦の前ぐらい高鳴る胸に気をひかれつつも、まずは水を一口飲んで喉を潤す。

 何度か深呼吸した後に通話マークをタップすると、


 プルプル

 プルプル


 呼び出し音が続く。


 プルプル

 プルプル

 

 さらに続く


 プルプル

 プルプル

 ポロン


 切れた。

 何か忙しかったのかな?

 まあこの時間だしお風呂とか入ってるかもしれんか。

 タイミング悪かったかもな。

 俺は手に持っていたスマホを枕の横に置いて横になった。

 真夏とは言え夜は長い。

 寝られないと考えたくないことばっかりかんがえてしまう。

 あぁ朝が早く来ればいいのに。

 俺にしては珍しくそんなことを思いながらそっと目を閉じた。


 ――――――――――――

 

 (雄志君、今夜だけは貸し切りでお願いします)


 そんな恥ずかしい言葉を吐いて案の定時恥ずかしくなっているのは、私、松原風香。

 ねえ、なんで私そんなこと言ったの?

 雄志君驚かせようとは思ったけどほかにもあったよね!?

 なんで口に出した後後悔してるんだろう私。


 (え、えっと……そうだね。よろしくね、風香)


 ほらぁぁぁ!

 雄志君困ってるじゃん。

 本当になにやってるんだろ私。


 (風香、それでどうしたの?何かあった?)


 心配と不安が入り混じったような雄志君の声に私もスイッチを切り替える。


 (うん。えっとね……)

 私は紗季ちゃんと良太君が団長と昔何かあったこと、そのせいで今日の練習を途中で帰ったこと、二人がすごく落ち込んでることを話した。

 大輝君とのことはわからないけどいまはいったん話さないでおいた。

 ゆっくりと整理しながら話す私の言葉をたまに(うんうん)と相槌を入れてくれながら雄志君は聞いてくれた。

 私の話を聞いた後は何かを考えているのか全くしゃべらなくなった。

 その状態が何分か続いた後、やっとスマホから雄志君の声が聞こえてきた。


 (ありがと風香。教えてくれて)

 (うん)

 (風香はさ、どうしたいの?)

 

 その問いに私は待っていたかのようにその言葉を聞き終わると同時に雄志君に伝えた。


 (二人の力になりたい。二人が笑顔になってほしい)


 どの道が紗季ちゃんと良太君の笑顔につながっているのかわからないけど、はっきりと見えるそのゴールに向かって私はこう続けた。


 (私が二人を守りたい)












 























 






 

 

ブクマ、感想等励みになりますのでよろしくお願いします。

来週以降は月曜日、水曜日、金曜日、(土曜日)の更新です。

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