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負け戦を

作者: 朝焼 悠

負け戦を

どれだけ重ねてきただろう


いや

数を重ねられていれば

まだ幾らかはマシになれたか

だとしたら

その経験値すら

僕にはないな


負けた

終わった

そんな戦いを

僕は一人で

そんなことない

まだ

まだ

って続けてきただけ


出来損ないにすら

出来なかった

この先も

もう何にも成りえない

自身の夢や希望だったもの

とうに砕け散った

破片にすがりついて


僕はまだ

終わったはずの自分に

夢を見ている

毎日やってくる

憂鬱な朝を乗り越えて

飽きもせずやってくる

夜の闇に耐えて

何者でもない日中に溺れながら


僕はまだ抗っている

どうしてもしがみついている


今更どうにかなるとは思わない

なんていうのは

終ぞどうにもならなかった時のため

自身のちゃちなプライドを守るための詭弁か


負け戦

自分自身でそう罵り続けているくせに

僕は今日もまだ続けているんだ


ここまで来られた

大きな理由

ここに辿り着けた

唯一の理由


何か掴めるかな

何か届けられるかな

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[一言] つかむまで足掻けばよいのです! 他人にどう見えようが、関係ない。 あなたの目指すとこまで、三進二退を繰り返して! 進むのです!
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