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星屑の英雄と最後の魔王  作者: 夢色
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初めての学園、初めての教室、初めてのイジメ

やっと第2部が書き終わりました!感激です(><)

これからも頑張って書いていきます!

ps.サイト内で勉強して行間を開け読みやすいようにしてみました

海の方から吹いてくる風に乗った潮の香りが鼻を擽る。


星森学園への編入を言い渡されてから一夜が明けた現在、星見竜也は新品の制服に身を包み学園に続く坂道を登ってゆく。


港からでも目に付く白亜の巨城、それこそが今まさに竜也が向かっている星森学園である。


それから数分坂道を登っていくと目の前に竜也の背丈の三倍はあろう門が現れた。


門を事前に渡されていたカードキーで解錠すると竜也は目的の場所に向かって歩き出した。


「えっと・・・まずは教員室に向かうんだっけかな」


話に聞くだけで空想上のモノに近かった念願の学園生活こうして竜也の学園生活の幕が上がった。


新たな出会いに胸躍らせながら。


それはまるで新しいおもちゃを買ってもらったばかりの子供のようで・・・・


しかしそんな甘い考えは教員に呼ばれ教室に入った瞬間打ち砕かれることとなった。




なんか・・・みんなめっちゃ睨んでくるんですけどー!


「というわけで、本日よりこの学園に編入することとなった星見竜也君だ。これから仲良くするようになー」


そういうと教員は教室から出て行ってしまった。


それでもなお、クラスメイト達は竜也を睨み続ける。


睨みはすれ話しかけては来ないのか・・・・このまま突っ立てても仕方ない。


竜也は指定された自分の席へと向かう。


その途中途中でこそこそと話し声が聞こえてくる。


「なんでうちのクラスに【落ち武者】なんかが」


「まぁ弱ければそのうち消えていくさ、落ち武者なんだし」


「あいつといい、【落ち武者】といい、学園は何を考えているのやら」


時々聞こえてくる【落ち武者】という単語に少しだけ引っかかりながらも、自席に着席する。


授業まで少し時間があるが何をしたものか・・・


この時間に少しでも友人を増やす努力をするべきなのだろうが、この雰囲気でそれができるわけもなく


「隣に至っては・・・・」


竜也が隣を向くとそこには机の上にうつぶせて眠っているクラスメイトの姿があった。


「はぁ・・・・」


幸先はお世辞にもいいものとは言えないな。編入初日から落ち武者扱いされたなんてあいつが知ったらいいお笑いものだな。


それにしても落ち武者か。


支部から落とされた役立たず、そういう意味を込めて落ち武者と呼ばれているのだろう。


それにしてもこのクラス学年で最高位だと聞かされていたんだが・・・・


竜也はクラス内を一瞥する。


全員まだまだ、だな。


そんなことを考えていると一限目の教員と思しき男性が教室内に入ってきた。


「お前ら、今日は事前通知していた通り星力測定やるぞー」


そういうと教員は人の頭ほどある巨大な結晶を取り出した。


「今日は新顔もいることだし、少しばかし説明するか」


そういって教員は結晶について語りだした。


「これは注がれた星力を解析、それにより属性への適正やその星力の性質を知ることができる。その名も解結石かいけっせきだ」


これで一人ずつ測っていくってことだな・・・


こうして一人数分ごとに教壇前に赴き、解結石に手をかざしていく。


そうして俺の隣の席まで順番が回ってきたとき、瞬間クラスの雰囲気が突然変わるのを肌で感じた。


なぜみんな、笑っているんだ?


その答えは彼が解結石に手を翳したことで明らかとなった。


光らないな・・・


今までの生徒はみな手をかざせば解結石が色とりどりに光を放っていた。


しかし彼の場合、光が微弱というわけでもなく完全に光っていない。


考えるにこの測定は前にも行われたのだろう。


そしてこうなることが分かっていた。わかっていた上でやらせたということだ。


さっき話していたあいつっていうのは彼のことか・・・


そのとき唐突に一人の男子生徒が立ち上がった。


「なぜこのような星にすら嫌われた者がここにいるのだろうな」


その口は十分本人にすら聞こえる声量で告げる。


「長嶋くん!他人を誹謗中傷してはいかん」


「しかし先生、能力を持たぬ彼がなぜ私たちとともにいられるのか。疑問に思いませんか?」


きっとこの長嶋という生徒がこのクラスの中心人物なんだろう。


そして次は彼をかばう発言をした教員に矛先を向ける。


「まさか先生、彼が学園長のお孫さんだから、などとは言いませんよね?」


長嶋が問うと教員言い返せずは押し黙ってしまった。


渦中の生徒は・・・何食わぬ顔で自分の席に戻り、二人の方をじっと見つめていた。


「ならば先生、私とそこの出来損ないで模擬戦をしましょう」


長嶋が口を開く。


「この勝負に彼が勝てば彼の在学は私が保証しましょう。しかし負けた場合は・・・・・」


「いい加減にしなさい!長島くん、模擬戦など認可できん。第一、君にそんな権限は無いはずだ」


温厚だった教員の怒声が教室内に強く木霊する。


教員の叱責を受けた長嶋は不機嫌そうに着席した。


教員は授業を再開する。


そして待つこと数分、遂に竜也の番が回ってきた。


竜也は自席を立ち、教団前まで足を運ぶ。


クラスの視線が竜也に注がれる。


竜也が解結石に手をかざし、力を行使すると石は鈍い《鼠色》に変わった。


教員が竜也の力を分析する。


「君の星力は身体系統の特性があるんだね」


竜也が席に着くと教員は続けて色事の属性について説明した。


教員曰く、星力には主に赤、青、緑、黄、灰の5種類の色がある。


色はそれぞれ特性が存在し、赤は炎系統、青は水系統、緑は風系統、黄は土系統、灰は身体系統を体現する。


この程度の基礎知識は小学部で習うことだ。


当然、組織にいた竜也も知っていることである。


教員の説明が終了してから1分ほどで授業終了の鐘が鳴った。


「というわけで今日はここまで」


そういうと教員は教室から立ち去った。

最後まで読んでいただいてありがとうございます

正直こんなに書いたのは初めてで時間もかかってしまいました

物語はまだまだ序盤。これから竜也の始めての学校生活が始まります。


誤字、脱字 感想などお待ちしております

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