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元魔王様たちの日常  作者: 納豆
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1話「魔王を辞めて何が悪いッ!」

毎日更新できたらいいな……

あわよくば完結できたら……いいな……


つまりやる気の問題

「俺、魔王辞めるわ」


 ある日、唐突に魔王がそう告げた。

 その場にいた配下たちはピキリと固まる。

 そしてしばらくすると、


『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!』


 けたたましい絶叫が玉座に響いた。

 それに耳を痛めた魔王だが続ける。


「だって魔王って悪役じゃん」


『えぇ……』


「俺、悪役とかヤだよ」


『えぇ……』


 かれこれ10年続けて今更である。


「というわけで魔王辞めます。あとは好きにしてちょ〜」


 そして魔王、否、元魔王は王の証である指輪を外して玉座に置き、そこから去っていった。

 こうして人類の怨敵である魔王は消えた。


 残された者たちは呆然とする。


「え、どうすんのこれ」

「誰か今の俺の心境を20文字でまとめてくれ……」

「………次の魔王とか決める?」


 だがその一言が醜い争いを引き起こした。


「え、ヤだよ俺。魔王とか絶対無理! お前やれよ」

「俺だって嫌だよ! お前やってよ」

「ぼ、僕、人前とか苦手なので……」

「同じく」

「同じく」

「オレも魔王なんて柄じゃないし……」

「ボ、私だって魔王とか向いてないわぁ……」

「儂ももう歳じゃからの……」


「とりあえず、俺らも解散という方向でいくか」


『賛成』


 そしてついでに魔王軍も解散した。

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