寝ている間の異世界冒険!
あんな事が起こるなんて思ってもいなかった。
今でも信じがたい出来事である。
さかのぼること2時間。部活が終わって夜遅くに家に帰宅した俺はしぃーんとしたリビングに行くとテーブルの上に冷めきったおかずが用意してありそこには置き手紙もあった。
『しょうたへ
おかえり〜今日もお疲れちゃん!
おかずは温めて食べてね♡
ママより』
今日の置き手紙はいつもよりはマシな方だ。
昨日のはこんな感じだ。
『しょうちゃんおっかえり〜今日も遅くまで部活おちゅかれでちゅね〜!今日はママがた〜くさん愛情込めて作ったハンバーグだぞ〜残したらママ泣いちゃうからね〜♡おやすミント〜』
疲れてる俺にはすごく腹が立つ。
今日のおかずは酢豚だ。好きでも嫌いでもないまーまーってとこだな。俺はそれをレンジでチンして食べてから1日の汚れを落とすためお風呂に入った。
風呂を出ると今日1日でたまった疲労をいやすためすぐに二階にある自分の部屋えと向かいベッドに横たわる、するとあっというまに眠りについてしまった。
「・・た」「しょうた」
どこかで俺の名前を呼んでいる声が聞こえてくる。
俺は目を開いてびっくりした。
そこには3次元ではありえないほどの可愛い女の子が
俺の顔をのぞきこんでいたからだ
「き、きみは?」
「はじめまして私の名前はウルよろしくね」
「君はウルって言うのか?ウルここはどこなんだ?俺は自分のベッドの上で寝ていたはずなんだが?」
「そのとーりよ、しょうたは今もベッドの上でぐっすり寝ているわ」
「はっ?どーゆーことだかさっぱりわからん、わかりやすく説明してくれ」
「そーねー、簡単に言うと異世界かしら、しょうたが眠りにつくとしょうたの夢が異世界とリンクしてここにしょうたの意識が飛ばされるのよ」
「すまんがさっぱりわからん」
「何でわからないのよ!とにかくここはしょうたの夢の中しょうたは今も自分の部屋のベッドの上でぐっすり寝ているわ」
「ここって俺が見ている夢の中なのか?」
「そーゆーこと正しくは、異世界としょうたの夢がリンクしたんだけどね」
俺はだいたいを理解した、ウルが嘘を言っているようには思えなかった周りを見渡しても外国のような街並み街を歩いている人々の中にはゲームの中やラノベの登場人物だけの存在だと思っていたエルフやドーワフ、獣耳としっぽを生やした人たちがいた。
今まで見たことのない超絶可愛い子だらけだ。
「理解したところでさっそく近くにあるギルドにいくわよ。ついてきて」
そー言うとウルは俺の手を掴むとギルドのある方へと歩きだした。
「ちょっギルドってなんだよ?何でそんなところに行くんだよ」
「異世界に来たらまずギルドに行って冒険者登録をしてダンジョンに行くのが当たり前でしょ」
確かにラノベとかでも異世界転生した主人公がギルドに行って冒険者となり強いモンスターを倒したりハーレムを作ったりするのがお約束だな。
そんなことを考えているうちにギルドについてしまった。
「さーさー中に入って入って」
ウルにそう言われ俺はギルドの木でできたドアを押して中に入るとそこには、お酒を飲んで酔っている冒険者や立ち話をしている冒険者がいてとてもにぎやかだった。
おくの方に受付があるらしくウルとそこへ向かう。
「冒険者登録ですかー?」
受付のエルフのお姉さんが訪ねてきた。
「はい、そーです」
「それでは登録料3000ゴールドになります」
「おいウル俺お金なんか持ってないぞ」
「任せてここは私が払っといてあげるわ!でもモンスターを狩るとお金をドロップしたり報酬がもらえたりするからその時に返してね」
とウルが可愛く言ってきた。
『結局は俺のお金かよ』と心の中で呟く。
俺はウルからお金を借りると受付のお姉さんに渡した。
「それではこの紙にお名前を書いてください」
俺は紙に自分の名前を丁寧に書くとお姉さんに手渡した。
その紙にお姉さんが呪文をとなえると俺の名前が彫られたネックレスに変わった。
「このネックレスは冒険者の印です身につけておいてください!無くさないでくださいね!さっそくですが試しにスライムでも狩りにいってみませんか?初心者の方でも簡単に倒せるモンスターなんですよ」
「そーなんですか?じゃースライムを狩りに行きます!でも武器とかないんですが?どーしたらいいですか?」
「それなら大丈夫です!初めての冒険者の方達には特別に短剣と防具をプレゼントしてるんですよ」
「そーなんですか?ありがとうございます」
エルフのお姉さんからもらった短剣となんかの皮でできた胸当てとすね当て、籠手を装備してさっそくスライムを狩に行こうとするとウルから呼び止められた。
「ここはしょうたが見ている夢だからここの世界で死んでもしょうたの本体には何の影響もないわ!」
「じゃー俺は不死身みたいなもんか?」
「確かにそんなかんじよでも少し違うわ、モンスターの攻撃を受けると血は出るし痛みも感じるそれに運が悪いと死んでもしまう」
「それって全然不死身じゃねーじゃんかよ!?もし俺がこの世界で死んだらどーなるんだ?」
「もししょうたが死んだらこことのリンクがきれて本体の方に意識が戻って目が覚めるわ、そしてその日はもーこの世界とリンクできなくなるの」
「なるほどだいたいわかった」
「あと私もこう見えて一応は冒険者だからお供するわ」
こうして俺が寝てる間の異世界生活が始まった。
俺とウルはスライムが生息するという野原に来ていた受付のお姉さんに聞いたところスライムには種類があって生息する場所によって属性が違うらしい。
俺が来ている野原は普通のスライムが生息しているらしい。
周りを見渡してみるとあちこちに薄い青色の物体が所々にうごめいていた、その物体に近づいてみると目もなければ口もないただのスライムみたいだった。
お姉さんに聞いた話ではスライムの中に核てきな物がありそれを切ればスライムは死んでしまうらしい、とりあえず核てきな物を見つけたのでもらった短剣で切ってみた、するとスライムが溶けて地面に流れ込んでいってしまった。
その後たくさんのスライムを狩った。
「なーウル思ったんだけど俺って死なないと現実世界に戻れないのか?」
「あっ言い忘れてたいたわね、死ななくても戻りたい時に戻れるわよ!この世界のしょうたが寝れば戻ることが可能よ!またこの世界に来た時も寝た時の時間から再会するからなんの心配もないわ」
「じゃーそろそろ現実世界に戻るとするかな学校にいかないといけないしな」
「わかったわ、本当だったら宿とかで寝てもらいたいとこだけど宿を借りるお金なんかないから私の家で今日は寝てもいいわよ」
俺とウルは街に戻ってきた。そして現実世界に戻るためウルの家に向かう事にした。
今やってきたスライム狩りはクエストではないので報酬は出ないらしく次はクエストを受けて狩りに行こうと思ったがスライムは害はなく誰でも倒せるのでクエストに出さないとのこと。
数分歩いたところでウルの家についた。
家は木でできており一階建ての小さな家、中に入ると女の子らしい物は何もなくシンプルなものだった。
ウルに勧められてベッドに横になり眠りにつく、すると耳元でうるさい目覚まし時計の音が聞こえ目を開くと見慣れた天井があった。
「あれはなんだったんだ?」.......
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