4月 衝突
もうSW祭も終わりだよ。早いよ。
「あ、あなたどこに居たのよ。すぐ教室に向かったら居なかったから探したのよ!」
「……何言ってるんですか?私は数分は教室にいましたよ。待っても来なかったからあなたの教室に向かったんです。なんですぐ来なかったんですか?」
「え、そ、それは……」
そういい麗華さんは黙り込む。
「(何か隠してるな。)別に言いにくいなら言わなくていいです。で、私をどうするつもりですか?何発が殴られる覚悟は出来てますが」
「…あなた、だいぶ肝座ってるわね。なんかやる気失せたわ。あの時は変に突っかかってごめんなさいね」
「あ、そうですか。こちらこそすいません。武藤にあんなこと言うのできるだけ減らします」
その会話を遮る様に授業のチャイムが鳴り、私は教室に向かった。しばらくし、終了のチャイムがなる。今日はさっきの授業で終わりで担任が終礼をし、私は教科書などをカバンに入れてる時に声をかけられる。
「ねぇ水無月さん。さっき麗華ちゃんに何もされなかったそうだね。よかったね〜!」
「…ええ。殴られる覚悟出来てたんですが、優しい方で良かったです。それでは」
そう言い、教室を後にする。
「おーい水無月さーん。一緒に帰ろう!」
そう言い武藤が階段を駆け下りてくる。普段なら無視するが今回は違った。
「こっちも待ってたよ。聞きたいことがあるの」
「なに?」
2-3の麗華さんと今日私に話かけて来た子。えーと」
「影山さんのこと?」
「多分その人。その2人の関係を調べてほしい」
彩香ちゃん度胸ありすぎだろ。俺ならトイレ篭るぞ