表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

別れと出会いと成長へ

作者: あっちょんぶりけ

ずっと 彼が好きだった




今までいた世界とは違う世界で 私は目をさました


そのとき 19歳。一郎して大学に入学したばっかだろうか?


とにかく まだ 一人でいきていくには若かった


そんな私に 優しくしてくれて、言葉も教えてくれて


生きるために必要な事を何でもしてくれた


そんな彼は 貴族の人。 しかも位も高い。4大貴族のひとつだ


容姿も美しい。彼のスキルも高い。有能だ。


そんな彼に惚れない女なんていない


そして 私は そのなかの一人。


彼を愛しているのだ


出会って今年で5年。24歳


こちらの世界では いわゆる 売れ残り。負け組だ


しかし 4歳下の彼。アンドレイと体の関係になってから3年


彼はもう20歳。 家を継ぐために 婚約者を迎え入れる


つまり 私との関係は もう終わりになるのだ


アンドレイは いつも私の事 かわいい とか 好きだよとか そういってくれる


しかし 情事の最中では ただのリップサービスにしかすぎない


さすがに それは わかる。 だから いつも苦笑いしてしまって・・・アンドレイが怒る


そのひとときが もう 終わろうとしているのだ


「サラ、 婚約者がきまった」


いや 今 この瞬間をもって 終わった。


「そっか。」


「うん。相手は・・・」

アンドレイの口そっと指で抑える

「続きは、 聞きたくはないかな」

いや

いわれなくても しっている


ご丁寧に アンドレイの父親や その婚約者が すでに 私のもとにきたのだから


「そうだよね ごめん」

「いいの。 ただ 今日は このまま あなたの心臓の音を聞きながら しずかに 一緒に寝たいかな」


最後の最後で愛してもらうって もう次はないんだなって そう思うと 涙がでそう

そうしないためにも 私はいま あなたに ただ あたたかくつつまれていたい



月が二人を見守り終わる頃には 二人は同じベッドにはいなかった








サラが アンドレイに別れを告げずに離れていた1週間後

彼女は 森で赤子をみつけた

アンドレイのように黒い髪 そして サラとアンドレイを足して2で割ったようなダークブルーの瞳の色

サラは ためらいもなく 赤子を育てる事にした


さみしかったのだろう

いや

ここは 彼女の世界じゃない

だから サラは この世界で生きるための理由がほしかったのだろう

そして 神が彼女にあたえたんだろう この小さな赤子を 

赤子は レイと名付けられた


サラはレイとともに成長しながら

この世界で生きるために試行錯誤していった







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ