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剣と巫女  作者: 柳焔
3/5

名前、意味、説明

人物が増えるたびに設定が…


ま、頑張って行きましょうー




「……。…のー」


体が重い。


意識が覚醒へと向かう瞬間、俺はそう感じていた。


暖かい空間。ふかふかとした寝心地。それだけで家の中で寝ていると分かる。それもちょっとは金持ちな。


「お……くだ……」


でも、何故重いのだろう。


寝起きであまり覚醒していない頭を使い、起きようと試みる。だが、やはり体が重い。


「(そういえば、さっきから聞こえる声は誰の声だ?)」


「うー……。おきて…くれ…」


体の上で何かが動く。なんか物凄くもそもそと動いている。


「…う…?」


「あ、起きました?」


「……。あれ?」


俺の体の上に少女が満面の笑顔で乗っている。


俺の胸の上に軽く手を置き、馬乗りになって小首を傾げて俺を見ている。なんかすげー可愛い。


「どうしました?」


頭の上にありありと疑問符が浮かんでいるように見える。こう、なんかふわふわっとした感じのが。


「…所で、そろそろ上からどいてくれるとありがたいんだが」


「あ、すいません」


俺の上から少女が退いた所で、改めて少女を見てみる。


真っ白な長い髪。意志の強そうな碧い瞳。端正な顔立ち。正直言ってかなりの美少女だ。身長は少し低めだが。


「…あの、あんまり見られると恥ずかしいです…」


「ご、ごめん!あ、俺の名前はスティル。よろしく」


「私はリーナと申します」


簡単な自己紹介もすんだ所で、核心をつく問いをする。


「…まず、質問ね。英雄様って何なの?」


自分でもよく分からない質問だとは思うが、リーナはしっかりと答えてくれた。


「あなたが英雄召喚の儀式によって召喚された英雄だからです」


「英雄の、召喚…?」


「はい。…私がお呼びしたんです。この戦争を終わらせるために…」


「戦争…?」


「はい」


リーナが言うには、こう言う経緯らしい。


この国ウルサクトは代々、巫女という存在を王家や由緒ある家系から選出し、その者達が上に立って先導して来た国である。


その巫女と言うのは、火、水、風、土、光、闇、時の七人からなっている。それぞれがその名に相応しい力や知識を持ち、強い血族によって受け継がれてきたのだ。


だが、そんな力を持つ者達が謀反を起こさない訳が無い。そして、その力を狙う者も多数いた。それが今回の戦争だ。


きっかけは、大国フォーゲルノートが国を上げ、ウルサクトに軍事協力を依頼してきたのが始まりだった。


始めは話し合いの場が持たれ、何事も無かったのかのように物事が進んだのだが、それこそが罠だった。


とある会談の場で、フォーゲルノートの国王が暗殺されたのだ。


いや、暗殺とは呼べなかったのかもしれない。なぜなら、その会談上の周り全てが焼き払われていたのだから。


そこからは泥沼の権力争い、責任の擦り付け合いが始まり、今のような戦争下に陥ったのだと言う。


「…なんか、ものすごくややこしい事に巻き込まれたんだな…」


「すいません…」


「いや、謝らなくていいさ。可愛い女の子に頼まれて断るのもどうかしてるしね」


「………///」


「…つ、次の質問ね。巫女がどうのと言ってたけど、君は何かの巫女なのかい?」


「はい。光の巫女をやっています」


「他もいるんだよね?」


「ええ。ですが、フォーゲルノートの人達に連れて行かれて…」


「…人質って事か…」


「ええ…。私はその追っ手から逃げている最中にスティル様に会ったもので」


「なら、リーナの他にあと六人いるのか…」


「そうなります」


六人全てが同じ所に捕らわれているとは思えない。敵にお偉いさんに会ったわけではないけど、そう感じる。


「じゃあ、次の質問。あの時に出した真っ白な剣。あれって、どうやって出したの?」


普通、剣ほどの大きさの物を器用に隠せるとは思えない。体の大きな大男ならいざ知れず、このような少女がだ。


「あれは私達巫女の力の塊です。私たちの考え一つで形は変わります」


「剣以外にもって事?」


「そうです。でも、考え一つで変わると言っても、生まれもった力の形ですから、そんなに簡単には帰られないと思いますけど…」


「生まれ持った力の形?」


「魂に刻まれた記憶とでも言うんですかね。血族によって形状は変わるみたいです」


「ふむ。あ、敬語とかいいよ?なんか、こう、むず痒くって」


気さくにいこうと思ったのだが―――


「いえ、命の恩人ですし」


ちょっと固かった。


「(ま、追々変わって行くだろう…)」


「…こんな事に巻き込んでしまい、すいません…」


頭を下げてくる。それを俺は手を上げて制す。


「いや、良いって。…違和感の正体も調べたいし」


「違和感、ですか?」


「そう。全てが懐かしく、暖かく感じるんだよ」


今いる部屋の中もそうだ。少なくとも、俺のもといた世界ではこんな石柱は家の中には立っていない。電球ではなく、蝋燭の灯した光でもない。


だけど、


「…ここが俺の本当の居場所なのかもな…」


俺の今までの記憶は決していい物ではない。


親は無く、生まれた頃から一人ぼっち。心にぽっかりと開いた隙間は何をしても埋まらなかった。心を許せる相手などおらず、何度も死んでやろうかとも思った事はある。それなのに死ぬ勇気も無く、ただ当ても無く生きていた。


生活で苦労したなどの記憶は一切無い。ただ、空虚だった。それだけだった。


「…どちらにしても、この世界で生きてやるさ…!」


そう。せっかく与えられた機会だ。楽しんでやろう。




とりあえず一段落。


はっきり言って言い切り方が分からない…


何か言い案はありませんかな?

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