物語の始まり
なんと言うか、勢いで始まりました。
暖かい目で見てやってください
真っ青に染まった蒼穹の空。
その中に一つ点が生まれた。
遠くから見れば、それはただの鳥のように見える。
が、その点は―――
「うわぁぁぁぁーーー!」
人だった。
声を上げ、時折雲を突き破りながら落ちている。
「いや、普通に死ぬーーー!!」
そんな意味の分からない言葉を最後に、その人影は落ちて逝った。
「はぁ、はぁ、はぁ」
木々が生い茂る森の中、一人の少女が走っている。背格好や雰囲気からして十五~十七歳ぐらいだろうか。必死に何かから逃げている。
その何かとは―――
「おい!そっち行ったぞ!」
「くそが!逃げられると思うなよ!」
「早く捕まえないと怒られる…」
三人の男だった。
「(く…。召喚の儀は成功したはずなのに…。でも、所詮古い文献のだし…)」
少女は逃げながら考える。先ほどまで行っていた英雄召喚と言う名の儀式の事を。
だが、走りながら考えていたのがよくなかった。
「キャッ!」
木の根に足を引っ掛け、盛大に転ぶ。
「いったー…。早く、逃げないと」
足を捻ったらしく、うまく動けない。それでも行かなければならない。
だが運命は残酷。転んで立ち往生している間に男達は追いついていた。
「ふう…。手間かけさせやがって。おい!連れて行くぞ!」
「おう!」
「よかったー。これで怒られずに…ん?何だ、あれ」
一人の男が安堵の息を吐くために上を向いた時、ある物を見た。
それは空に出来た染み。一つの黒い点。それがどんどん大きくなってくる。
「おい。なんか向かってくるぞ!」
「あん?何言ってんだ…?」
一人の男の狼狽に他の男が気づくが、遅い。
「関係ねーよ。ほら、ついて来やがれ!」
「イヤッ!離して!」
「往生際が悪いな。お前は…」
「うわぁぁぁぁーーー!」
「!…なんだ!」
そこでようやくその男も気づく。だがそれが何なのかは分からない。
「おい!何か落ちてくるぞ!」
「避けろーーー!」
ドーーーーーン!!!
ものすごい音と砂埃を上げながら、何かが落ちてきた。
「いってぇぇぇーーー!!」
その中から聞こえてきたのは声。
四人全員が呆気に取られる中、少女は声をあげていた。
それが自分の運命を左右する者だと知らずに。
どうでしたか?
何かあれば言ってやってください
更新速度はかなり遅くなると思います
ではでは