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異世界相談窓口の天使  作者: 日暮キルハ


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3

 いつでも相談窓口の相談に対応する天使はもちろん俺以外にも複数存在する。

 基本的に複数名の決まった転生者をそれぞれの天使が対応するといった仕組みがとられていた。

 ご多分にもれず俺もその仕組のなかで活動をしているため、俺が対応する転生者は授乳プレイ以外にもあと二人いる。


 そのうちの一人が人類の危機を救った元英雄だ。


 持って生まれた恵まれた才能に傲らず、人よりも多くの努力を積み重ねた少年だった。

 少年のいた世界では魔族と呼ばれる人間を食料とする種族が存在し、人間よりも圧倒的に種族的に優れた魔族の侵攻に人間は日に日に追い詰められていた。

 そんな危機的状況を救ったのが件の少年、ロイ。

 ロイは「時間停止魔法」を開発しこれまでは奪われる一方であった魔族への反撃を開始し、ついには魔族の長である魔王を殺した。


 人類が圧倒的捕食者に怯える日々はこうして終わりを告げた。

 まさしくロイは英雄だった。

 人類を救った彼は英雄として故郷の恋人と幸せに生きていくのだと信じていた。


 故郷の恋人は、ロイが魔王を討伐しに行っている間にロイの故郷のある国の王の息子、つまりは王子にとっくに寝とられていた。

 そして、何も知らなかったロイは騙し討ちにあい抵抗も許されず殺された。

 わざわざ本人に言うことでもないので話していないがロイの死後、魔王を討伐した手柄は全て王子に奪われロイの存在は完全に闇に葬られた。


 ……あの王子、絶対死んだあとえげつない年数地獄で玩具にされるな。俺には関係ないことだけど。


 ともあれ、そんな悲惨としか言い様のない人生を歩んだロイ、能力は生前のものをそのままに転生を果たしている。

 そして今、そのロイから何やら相談が届いていた。

 今度の人生こそ幸せに過ごしていて欲しいものだけど、何かあったのだろうか。


◇◆◇◆◇


お久しぶりです、ルーさん。

少し相談があって連絡させてもらいました。

この世界で彼女ができたのですが、貴族の坊っちゃんに寝とられてしまいました。

なのでそいつのペニスを潰してやったのですがそしたらなぜか捕まって極刑とのことで今牢獄にいます。

これ、僕が悪いんですかね?なんだかとてももやもやするのでもう世界を滅ぼしてもいいですか?


◇◆◇◆◇


「また寝とられてる……」


 どうやら元英雄は異世界でテロリストにジョブチェンジしたらしい。

 もうちょっとこいつに優しくしろよ世界。

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